教室ブログ
こんにちは。個別指導ワム西湊校の下田です。
いつも有難うございます。
今回は、「教育分野のノーベル賞」について、ご紹介させていただきます。
その前に、ノーベル賞について簡単にご紹介します。
ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞です。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野＋1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られます。
ノーベル賞には、どのような賞があるのでしょうか。以下に示します。
①ノーベル物理学賞
②ノーベル化学賞
③ノーベル生理学・医学賞
④ノーベル文学賞
⑤ノーベル平和賞
⑥ノーベル経済学賞
ということで、ノーベル賞にはノーベル教育賞というものが存在しません。
そこで、ロンドンに本部がある国際教育機関「バーキー財団」（Varkey Foundation)が、「世界教師賞」（グローバル・ティーチャー賞、GTP、Global Teacher Prize）という賞を2015年に設立しました。
これが教育分野のノーベル賞と言われる賞です。
2015年から毎年、自薦他薦を問わず審査で選ばれた優れた教師に100万アメリカドル（約1億930万円 2021年5月1日時点）を授与しています。世界中の校長、教育専門家、評論家、ジャーナリスト、公務員、ハイテク起業家、企業ディレクター、科学者によって構成される審査委員会によって決定されます。
教科の専門性や、教師個人の能力を評価するのではなく、様々な環境下で実践できる優れた教育活動を表彰しています。エントリーから審査によってトップ50を選出後、さらにトップ10まで絞り込まれ、最終的に最優秀賞を受賞する優れた教師1名を選びます。
過去に日本からは、
2016年のトップ10に「工学院大学附属中学校・高等学校」の
「高橋一也」教頭が選出されています。
2018年のトップ50に「滋賀県立米原高等学校」英語科の
「堀尾美央」教諭が選出されています。
2019年のトップ10に「立命館大学附属小学校」の
「正頭英和」ICT教育部長が選出されています。
正頭部長が選ばれた2019年は、世界約150ヵ国、約3万人のエントリーがあり、アラブ首長国連邦のドバイで最優秀賞が発表されました。授賞式の司会者を務めたのはハリウッドスターで、「X-メン」の「ウルヴァリン」や、「レ・ミゼラブル」の「ジャン・バルジャン」や「グレイテスト・ショーマン」の主人公バーナム役で有名な「ヒュー・ジャックマン」氏だったそうです。凄いですね！
日本では、まだまだ知名度が低いですが、トップ10の受賞者には現地でSPが付き、会場に登場すると騒がれ、サインも求められるそうです。正頭部長は、その時の様子を「一瞬だけアイドルになった気分でした。」と新聞のインタビューで語られています。
ちなみに、正頭先生の授業は、
①「ゲームをはじめとしたICTの活用」
②「子どもたちの英語力を伸ばせた点」
が評価されたそうです。
具体的には、世界の子どもたちに人気のゲーム「マインクラフト」で観光スポットを作り、「Skype」でアメリカ・シアトルの小学校と英語でコミュニケーションしながら京都を紹介していかれたそうです。その結果、シアトルの児童とのコミュニケーションに限らず、授業全体を通して英語を使うようになり、英語力が着実にアップしたそうです。
お見事ですね！
尚、2020年の最優秀教師ランジット・ディサレ先生（インド）は、部族出身の女子児童の出席率を2％から100％まで引き上げ、教育のチャンスを広げたことが評価されました。
本当に素晴らしいと思います！
ワム西湊校からも、講師や、また現在の生徒さんから、将来このように優秀な先生が一人でも多く輩出できるよう、頑張っていく所存です！
よろしくお願いします。
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