教室ブログ

2021.03.10

なぜお花見と言えば桜なの?

みなさんこんにちは!

個別指導塾Wam豊田校の真柄です。

今日は理科の日です!

みなさんに理科の楽しみを知ってもらうために毎週水曜日にブログを更新しています。

 

 

今回はお花見で有名な桜について、「遺伝子」に触れながら、桜がお花見に向いている理由を説明します。

 

 

お花見ができる植物の条件とは何かわかりますか?

いろいろな条件がありますが、最も重要な条件は満開の時期が同じであることです。つぼみの木や、満開の木、花が枯れた木などバラバラだとお花見は楽しめないですが、それが植物の世界では普通です。一方で、桜の木は満開の時期が同じです。

では、どうして満開の時期が同じであるかというと、全ての桜の木が同じ遺伝子を持っているからなのです。

 

 

そもそも遺伝子について知っていますか?

遺伝子とは、その動植物の特徴を書き示したコードのことです。遺伝子の数は種類によって違い、遺伝子に書かれた特徴は1人1人で少しずつ異なります。遺伝子に書かれた特徴が少しずつ違うことが普通なのですが、高度な科学技術を使うと全く同じ特徴が書かれている場合もあります。それをクローンと言います。クローンに関するニュースとして、最近では猿のクローンが話題になりました。では、クローン技術は最近になってやっとできるようになったかというと、そうではありません。植物のクローンはずっと昔から作られてきました。つまり、植物のクローンを作るには、高度な科学技術は必要ないのです!植物のクローンを作る方法とは、接ぎ木です。接ぎ木とは、ある木に桜の枝をくっつけて桜の木を増やす方法です。

 

なぜ桜は接ぎ木をしているかというと、同じ桜同士の自然交配ができず、同じ桜の子孫を作り出すことができないからです。そのため接ぎ木という方法をしなければならないのです。そして、接ぎ木をして増やした桜の木は全て同じ遺伝子を持っているため、満開の時期が同じになるのです。遺伝子が同じだと満開の時期が同じなのは、1本の木に咲いている花が同じような時期に咲くことからわかると思います。

 

毎年、きれいだな~と見ている桜ですが、実は遺伝子が全て同じだったのです!

ただし、今回のお話の桜はソメイヨシノという品種についてのお話で、全ての桜に共通しているわけではないので、注意してくださいね。

 

来週は、「昔の人は天才天気予報士だった?!」について書くのでお楽しみに~!!

 

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