みなさんこんにちは。Wam藤の木校の車です。
算数・数学の勉強をしていて「こんなの何の役に立つんだ」と疑問に思うことってありませんか?
きっと誰もが一度は考えることだろうと思います。
僕自身の考えとしては、直接役に立つ機会は無くても数学の勉強をすることはものを考える基礎力トレーニングになっている、というのが答えなのですが、そうは言ってもどうせ勉強するなら役に立ってほしいと思うのが人情ですよね。
小中学生の算数・数学の中で、苦手とする人が多く、そして実生活で役立つのが割合です。
たとえば定価2000円の品物が30%OFFで売られているという広告を見たとき、それが何円分得なのかがわかる方がいいですよね。
割合が苦手な人は、なるべく早く克服してほしいです。
話はちょっと変わりますが、最近どこのお店で買い物をしても、ポイントカードというものがありますよね。
我々現代人が生きていて最も多く受ける質問は「ポイントカードはお持ちですか?」なのではないかとさえ思います。
ポイント還元率10%などといった広告はよく見かけます。
還元率って何だ?要するにどれだけ得なんだ?と思う人もいるかもしれません。
ポイント還元率10%とは、買い物をした金額の10%分のポイントがもらえるという意味です。
つまり、100円の買い物をすれば10ポイントが付与されます。
100円払って10円分返ってくるんだから支払いは実質90円、つまり10%引きと同じだ、と考えがちです。
実はポイント還元率10%と10%引きは、よく似てはいるが別物です。
多くのお店では、ポイントを利用して買い物をした場合、その分のポイントは付与されません。
そして、お金との違いとして、ポイントは基本的にそのお店で利用しなければ何の価値もありません。
つまり、100円払ってポイント還元率10%とは、90円で100円分の買い物ができるわけではなく、100円で110円分の買い物ができると考えるのが正確なのです。
割合でいうと、100÷110=0.909…≒91%、つまり約9%引きということになります。
しかも、買いたい分だけお金を出すのと違い、ポイントを全部無駄なく使い切るのはなかなか難しいですよね。
つまりポイント還元は、数字が与える印象ほどは得をしないものなのです。
だからこそ、昨今多くのお店がポイント還元サービスを行っているわけです。
というわけで、ややこしい話になってしまいましたが、数字をなんとなく受け止めるのでなく、数学的に考えて評価することができると、ものやサービスの価値がよくわかるようになるということです。
数学が役に立つことが少しは伝わったでしょうか。
皆さんの数学力の向上を期待します。