こんにちは、個別指導Wam西取石校です。
公立高校入試がいよいよ秒読み段階に入りました。受験生の皆さんにとって、ラストスパートの時期です。
今、この時期に注意してほしいことを、まず、記します。
①睡眠時間は6時間以上。
眠っている間に、記憶が整理され、整頓されます。寝食を忘れて勉強しても、未整理の記憶が溜め込まれて、頭の中を「ゴミ屋敷」にするだけです。睡眠をとることで、頭の引き出しを整理して下さい。
②DHAを摂る。
マグロの油に含まれるDHAは頭の引き出しをスムーズにする、潤滑油としての働きがあります。マグロのトロが一番良質と言われていますが、鯖でも充分です。手っ取り早く、市販のサプリでもOK。
DHAを摂取して、頭の引き出しをスムーズにしましょう。
③インプットより、アウトプットを心がける。
入試直前になると、英単語や理社の暗記ものに不安を感じ、インプットの学習をしたくなるかもしれませんが、それは厳禁です。この段階では知識を増やしても、頭の混乱を招く可能性の方が大きいです。問題演習を繰り返し、アウトプット、頭の引き出し整理をしましょう。そして、間違えた箇所を覚え直していくという、頭の引き出し整理を意識した勉強を心がけて下さい。
さて、今回のテーマ「記憶のコツ」です。
海馬が脳の受け取った情報を長期記憶に移して保管するか、要らないと判断して忘れるかを決める司令塔としての働きを持つという話をしました。では、どうすれば海馬を上手に使って長期記憶にたくさんの情報を詰め込むことが可能になるのか。
それは同じ情報を何度もインプットし続けることです。
同じ情報を何度もインプットすることで、「こんなに頻繁に入ってくる情報なんだから重要にちがいない」と海馬が判断し、その記憶を長期記憶へと移してくれるのです。
当たり前の話です。しかし、その「当たり前」をふと忘れてしまうのが人間です。一度覚えたことを自分は忘れないと無意識に思い込んでしまっていませんか。
でも、こんなことに思い当たりませんか。単語テストは毎回満点だったのに、いざ定期テストではその単語が書けなかったということが。定期テストでは高得点なのに、実力テストではさっぱりであるということが。
いわゆる「一夜漬け」学習の弊害です。短期記憶を長期記憶に移すことをしなかったためです。海馬が短期記憶として情報を一時的に保管しておける期間は約30日です。30日後にはすっかり忘れ去られています。30日間、ほったらかしにしていたら、また、一から覚え直さなくてはなりません。
30日間のうちに繰り返し復習することで、海馬に「これは重要な情報だ」と思わせることが重要となるのです。「反復学習こそが勉強の王道」です。