こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
中学校・高校・大学のどの受験でも,選ばなければいけないのが,……
共学校か,女子校ないしは男子校か,ということです。
もちろん,共学校が圧倒的に多く,女子校や男子校は少数です。
また,女子校に比べて男子校は少なく,特に大学は,女子大はあっても「男子大」はありません。
したがって,この選択が問題になるのは,多くの場合,女子の受験生となります。
女子生徒の中には,「女子校アレルギー」とでも言いましょうか,女子校に,あるいは女子そのものに偏見を抱いている生徒が少なからずいます。
いわく……
「女子は陰口ばかり言っている」
「人間関係が面倒くさい」
「遊ぶ時の私服にも気を使う」……
でも,よく考えてみましょう。
確かに,陰口ばかり言っている女子がいるのも事実でしょう。しかし,陰口を言わない女子だっているでしょう。もちろん,陰口を言う男子だっているはずです。
人間関係が面倒くさいのは,女子に限ったことではありません。ドラマ「半沢直樹」などでは,むしろ男社会の人間関係が描かれていたのではないでしょうか。
服装にしてもそうです。デニムやスニーカーにこだわる男子はたくさんいますね。
そう考えると,「女子校は……」という決めつけは,根拠のない思い込みだとわかるのではないでしょうか。
共学校で過ごしていても,女子は女子同士でつるんでいることが多いと思います。
その分,人間関係が濃密になりがちでしょうし,陰口なども耳に入ってきやすくなるでしょう。
休日に遊ぶ相手も女子が多いので,女子の私服ばかりが気になってしまうのではないでしょうか。
「女性は話が長い」とか「女性は競争心が強い」などという偏見が,「女性蔑視」だとして批判されています。
一方で,女子というものに偏見を抱いている女子がいるわけです。
「人は女に生まれるのではない,女になるのだ」
こう言ったのは,フランスの作家で哲学者でもあるボーボワールです。
人々が女性に対して抱く固定的なイメージは,男性中心の社会において作られた約束事に過ぎない,という主張です。
実に的を射た指摘だと思います。
「女性は……」「女子校は……」というステレオタイプの見方から,男性も女性も脱することが必要なようです。