教室ブログ
皆さんこんにちは。藤の木校の車です。
『これからの時代は、知識を頭に入れることよりも、考える力が重要となる』といった言葉を見聞きしたことはありませんか。
いろんな所でいろんな人が言っていることですし、我々のように教育業界で仕事をしていると本当によく聞く言葉です。
暗記ばかりの勉強は確かにあまり楽しくないし、知識量が多い人よりも臨機応変にものを考えられる人の方が仕事ができてかっこいいというイメージを抱く人も多いので、とても正論っぽく、綺麗に聞こえる言葉なんですよね。
昔と違って、知らないことでもインターネットを利用すればすぐに調べることができるため、勉強のあり方もそのように変わっていくというのは説得力があります。
しかし本当にそうなのでしょうか？
私はもうずいぶん長いことインターネットを利用していますが、ネット上に存在する情報の量が増えたせいで、かえって正確な情報を取り出すのが難しくなっていると思います。
「知らないことはネットで調べればわかる」と思われがちですが、本当に必要でなおかつ正確な情報を取り出すことは、決して誰にでもできることではありません。
ではどうしたら良いかというと、結局のところ自身が持っている知識と、自身で勉強したり思考したりする経験によって、情報の吟味をする力を鍛えていくしかないのです。
また、知識よりも思考力が大事と言えば聞こえは良いですが、そもそも知識を持っていないと何を思考すれば良いかもわかりません。
そして、知識を整理して効率良く頭に入れるには、思考力が重要となります。
つまり、暗記する力と思考する力は、別々の能力ではなく、関連性の強いものなのです。
鋭い思考ができるようになるためにも、地道に知識を蓄えていきましょう。
