今日は、「建国記念の日」です。
間違いやすいですが、「建国記念日」ではありません。
どうして、「の」がいるのでしょうか?
日本の建国の日の起源は、
初代天皇 神武天皇が即位したのが、旧暦の紀元前660年1月1日であり、
今の暦では、2月11日に当たることにあります。
しかし、神武天皇はその存在がはっきりしないため、
2月11日を「建国記念日」とするには、異論もありました。
他国の例をみてみましょう。
例えば、アメリカの建国記念日に当たる「独立記念日」は、
アメリカ独立宣言が交付された1776年7月4日に由来します。
翌年には、当時の13の植民地が連合して、アメリカ合衆国が発足します。
また、フランスの建国記念日に当たる「パリ祭」は、
パリ市民がバスティーユ監獄を襲撃・占拠した1789年7月14日に由来します。
フランスでは、これを契機にフランス革命が起こります。
このように他国では、建国のきっかけとなる出来事の起きた日が、
はっきりしています。
しかし、日本ではそれがはっきりしないため、
2月11日を「建国記念日」とはしていないのですね。
「建国記念の日」と「の」を入れるのは、
2月11日は、日本が建国された日ではなく、
日本が建国されたのを祝う日だということです。
「の」ひとつにも、深~い意味があるんですね。
中山校 渡辺