こんにちは、吉備校 中村です。
今回は、文章を上手に書くためのポイントを
書こうと思います。
このテーマを選んだ理由ですが、
生徒が学校で受けてくる様々なテストの問題には
作文や記述問題が多く取り入れられてきています。
ただ、苦手意識の強い生徒が多く、一生懸命書いても
点数に結びつかないといった悩みをよく耳にするからです。
以下に記載する文章作成のポイントを意識することで
文章力が一変しますので、最後まで読んでみてください。
文章が苦手な生徒に共通して言えることがあります。
それは、文章を自分のためだけに書いており、
「読み手」のことを全く意識していないということです。
「読み手」を意識せず文章を書くとどうなるでしょう。
字が汚くなります。
本日、2020年度第3回 日本漢字能力検定を実施しましたが、
私は検定開始前に必ず受検生に伝えていることがあります。
それは、「文字は自分の一番上手な字で書くこと」です。
漢字の検定なので当然のことですが、この言葉において
一番伝えたいことは、ただ単にきれいに書くということではなく
「文字は自分のために書くものではなく、他人のために書くもの」
ということです。
日記やメモは自分のために書くものですので、
自分が解ればそれでいいのですが、
検定には採点者という「読み手」が存在します。
「読み手」を無視した答案は、採点不能で不合格と
なってしまいます。
このことは、文章作成についても同じことが言えます。
「読み手」を無視した文章というのは、
内容が相手に伝わらなくても良い文章ということですので、
字は汚くなるし、見直しもされないということになります。
面白いことに、「読み手」を無視した文章を作成した生徒に
自分の文章を「読み手」になって読んでもらうと
「何を書いているかわからない」という結果になります。
文章を上手に書くポイントは、
「読み手」意識して文章を作るということです。
そのために、
1 字は丁寧に書く
2 「読み手」として自分の文章が内容の伝わるものになっているかを確認する
テクニックではなく、読んでくれる相手を想う気持ちが大切です。
そうすることによって、
「読み手」はどんな情報を必要としているか、どのような内容を記載するべきか、
また、どういった表現がふさわしいか考えるようになるはずです。
そうして完成した文章は、必ずいままでのものとは違ったものになるでしょう。