教室ブログ

2021.01.26

月の異名(いみょう)

皆さんこんにちは。 個別指導Wam脇浜校です。
寒中お見舞い申し上げます。
新しい年を迎え、気持ちも切り替わり約一ヶ月が経とうとしていますが皆様どうお過ごしでしょうか。
各種入試も目前となりより一層体調管理に気をつけたいものです。

さて、先日脇浜校の塾生から月の異名(旧暦の呼び名)の由来についての質問があがりました。
総合テストで「師走」が出題されていまいちピンと来なかったとの事。
試しにその時居合わせた他の中学生に聞いてみましたが、やはり同じような反応でした。
そこで、今回は旧暦の月の異名の由来についてお話したいと思います。

月の異名(いみょう)とは本来、和風月名(わふうげつめい)という旧暦で使用されていた12ヶ月の和風の呼び名の事です。
今でも和風のカレンダーには表示がされていることがあります。
由来については諸説ありますが、今回は一番有名な説をご紹介します。

 

<1月>
睦月(むつき)
正月などに親類縁者が集まり「仲睦まじく」過ごすことから「睦び月(むつびつき)」に由来。
※仲睦まじい→仲良くすること

 

<2月>
如月(きさらぎ)
もともとは「衣更着(きさらぎ)」という字を使用し、まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する季節に由来。
ちなみに中国でも二月は如月の漢字を使用するそうです。

 

<3月>
弥生(やよい)
木草(きくさ)が弥生(やおい)茂る、つまり草木が生い茂る季節に由来。
ちなみに「弥」には「ますます、いよいよ」の意味があり、「生」には「草木が生い茂る」という意味あいがあります。

 

<4月>
卯月(うづき)
卯の花(うのはな)が咲く季節に由来。

 

<5月>
皐月(さつき)
もともとは苗を植え始める「早苗月」(さなえづき)に由来。
早月(さつき)とも言う。
「皐」という字には「神に捧げる稲」という意味があるそうです。

 

<6月>
水無月(みなづき)
田に水を引きれる月に由来。
「無」という字は「無し」の意味ではなく「の」という意味で「水が無い月」ではなく「水の月」という意味です。

 

<7月>
文月(ふみづき)
稲の穂が実る月、「穂含月」(ほふみづき)に由来。
ちなみに、七夕の短冊に書の上達を願って歌などを書いたことに由来という説もあります。

 

<8月>
葉月(はづき)
旧暦で8月は今でいう9月の時期なので秋とされており、木々の葉が落ち始めることに由来。

 

<9月>
長月(ながつき)
秋の夜長(よなが→夜が長い)という意味の夜長月(よながづき)に由来。

 

<10月>
神無月(かんなづき)
神様を司る月、神の月(無→の)に由来。
諸説では全国の神々が出雲大社に集まり、もともとの地域では神様が留守になる月に由来するという説もある。

 

<11月>
霜月(しもつき)
霜が降り始める月、霜の降り月に由来。

 

<12月>
師走(しわす)
普段落ち着いている師(先生、師匠、お坊さんなど)も走り回る位慌ただしい時期に由来。
ちなみに「年が果てる(年が終わる)」→「年果つ(としはつ)」→しはつ→しわすになったといわれている説もある。
(2019年12月10日 のWam脇浜校ブログ「師走の候」にて関連記述あり)

 

和風月名(わふうげつめい)は現代社会では使用される機会も少ないので覚えにくいかも知れませんが、こうやって意味を調べてみるとなるほどと思う言葉も多いと思います。
日本には「風流(ふうりゅう)」という言葉があります、こういった和風月名も使い方によっては文章に彩りを添える言葉となるかも知れません。

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