こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
今朝のラジオで,最近の女子高生は制服を着崩さない,という新聞記事を紹介していました。
その理由として挙げられていたのは,可愛いデザインの制服が増えたから,変に目立つことをするとLINEのグループから外されるから,大学に推薦で行くのには真面目に見られた方が有利だから,というようなことでした。
聴いていて,少し違和感を覚えました。
確かに,受験生が高校を選ぶ際に,制服の良し悪しは大きな要素となっています。
だから高校側も,著名なデザイナーに依頼したり,スカートやリボンなどのバリエーションを増やしたりしているので,魅力的な制服が増えているのは事実でしょう。
ですが,そこに安住してしまっているのだとしたら,それでは七五三のおめかしと大差ない,と言ったら言い過ぎでしょうか。
むろん,制服として定められている以上,それを着ないという選択肢はありません。
ただ,それをどう着るか,ということくらいは自分で考えたらどうなのでしょう。
学校の先生の許容範囲を試しつつ自分なりのおしゃれを楽しむ方が,高校生としてふさわしいのではないでしょうか。
事は服装に限りません。
他人のお仕着せに甘んじて生きていても,決して満たされることはありません。
社会の枠組みの中で,いや,場合によってはそこからはみ出してでも,自分らしく生きていく方が充実した人生が送れるに違いありません。
自分で考えて自分で選び取るということを,いかなる時でも放棄すべきではないと,私は思います。
詩人の茨木のり子は,『自分の感受性くらい』という作品を,こう結んでいます。
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ