こんにちは。個別指導Wam高見校です。
冬休み。いかがお過ごしでしょうか。
今年の冬は、新型コロナウィルスの流行が猖獗を極めており、外出もままならない状態です。
自宅でゆっくりと、という家庭も多いことでしょう。
そのようなときには、自宅でゆっくり読書というのは、いかがでしょう。
今春の緊急事態宣言時は、公共図書館も閉館していましたね。図書館を毎週利用していた人にとっては、
こちらも緊急事態だったそうです。
さて、今回のお話は、違う視点で見る読書のお話です。
講談社ブルーバックスシリーズ『怪談の科学(1)(2)』(中村希明著)から、です。
心理学から怪談を読み解くとどうなるか、という内容です。
例えば、ラフカディオ ハーン(小泉八雲)の『怪談』中、「雪女」の主人公が見たのは、幻覚であると、実際の臨床経験から掘り下げていきます。また、「雪女」の舞台は、雪国ではなく、利根川中流の雪のあまり積もらない地域です。この辺りの理由も心理学的見地から説明がなされます。怪談という、人によっては鼻で笑ってしまうような対象でも心理学のほうから読み進めていくとこんな結果になるのだよ、という違う視点から見た読書を楽しめます。
そもそも『怪談』という作品自体、ハーンという外国人から見た日本の文化の紹介という見方ができます。「耳なし芳一のはなし」からは、「非業の死を遂げた魂は、怨霊となってこの世をさまよい続ける」という日本独自の宗教観を読み取ることができます。
この冬、違う視点からの読書を楽しんではいかがでしょうか。