皆さんこんにちは。Wam藤の木校の車です。
先日、高校生の数学の授業で、三角関数を教えていました。
三角関数の最重要公式の1つが加法定理ですね。
これがなかなか覚えにくい。sinとcosは登場頻度が高いですが、tanの加法定理はそんなによく使うというほどでもないため、一度覚えたつもりでもいつの間にか忘れてしまったりするものです。
この式を生徒に見せた後、僕の高校時代の同級生のHくんがこれを「いちひくタンタンタンタタン」と覚えればいいと言っていた、と話したら妙にウケていました。
くだらないようですが、リズミカルだし無駄が無いのでとても良い覚え方だと思います。
当時は私もしょうもない覚え方だなと笑ってしまいましたが、まさか大学受験を終えて長い年月が経った後も記憶に残り続けることになるとは思っていませんでした。
中高時代の勉強を思い出すと、今でもよく覚えているのはこういうことだったりします。
教科書に書いてある文章や数式そのものより、自分が考えたこと、あるいは身近な人との話から得られたことは記憶に残りやすいのです。
よく、単に暗記するだけの勉強は駄目で、自分で考えてアウトプットする勉強こそが役に立つという意見を耳にしますが、その考え方は間違っていると私は思います。
暗記することと自分で考えることは全く別物と思われがちですが、実は強く関連しているのです。
アウトプットしながら勉強することにより暗記の効率が上がるし、まず知識をつけなければ良いアウトプットは生まれません。どちらか一方だけでは高い学力は身に付きません。
理科や社会などで暗記事項がごちゃごちゃになって覚えにくいと感じたら、自分で表を作ったり、覚え方を自己流で考えたりするのがオススメです。
惜しむらくは、Hくんのキャラクターを知っていたらこのフレーズがより面白く感じられるのに、ということです。