前回の中学3年生の理科の定期テストでは、
イオンが出題されたました。
イオンとは、プラスやマイナスの電気を持った原子のことですが、
なんだか難しいですよね。
原子やイオンに難しいというイメージが付きまとうのは、
小さくて目に見えないからでしょう。
見えないものを理解するのは、大変です。
以下の内容は、分かりやすさを優先させるため、
厳密さには少し欠けた内容になっていることをご容赦ください。
原子は、確かに小さいです。
仮に、原子をテニスボールの大きさにまで拡大すると、
テニスボールは、地球の大きさにまで拡大されることになります!
つまり、原子でテニスボールをつくるということは、
原子を目に見えるように、テニスボールの大きさにまで拡大すると、
テニスボールを使って、地球をつくるのと同じということです。
それくらい、原子は小さいのです。
けど、本当に原子は小さいのでしょうか?
原子が小さいというのは、
私たちが見たり触ったりすることのできるものに比べたら、
という内容が、言外に隠れています。
ところで、この世に先に存在していたのは、
原子ですか?それとも、身の周りのものですか?
当然、原子が先ですよね。
ここで、発想の転換です。
原子が先に存在している以上、原子の大きさに、大きいも小さいもありません。
原子しか存在しない世界なら、大きさを比べるという考えすらありません。
つまり、原子が小さいのではなく、私たちや私たちの周りのものが、あまりにも大きいのです!
発想の転換は、今まで考えもしなかった疑問へと導きます。
なぜ人間は、こんなに大きくならなければならなかったのだろうか?
テニスボールは、一体いくつの原子でできているのだろうか?
地球は、ものすごい数の原子でできているけど、バラバラにならないのか?などなど。
今は、学校の授業で習ったことを、覚えることで精一杯でしょう。
けれど、何でもかんでも鵜呑みにはせず、
常に「なぜ?」という疑問を持つ姿勢は、大切にしましょう。
そこから、既成概念の枠を超えた自由な発想が、生まれていきますよ。
中山校 渡辺