突然だが、君は必殺技を持っているか。
「必殺技」
心が躍る単語だ。
世の中、様々な必殺技が存在する。
ウルトラマンの「スペシュウム光線」や仮面ライダーの「ライダーキック」
スターダストドラゴンの「シューティング・ソニック」
「かめはめ波」「螺旋玉」「水の呼吸」……上げれば枚挙に暇がない。
しかし、存在はすれど実在はしない。
本当に人の体から破壊光線が出たらたまったものではない。
現実にはあり得ないものだ。
最近は、インターネットが本当に身近になっていて、小学生からスマートフォンやタブレットを通じて世界中にアクセスできる時代だ。
ほんの10年前とは、情報を吸収する量が桁違いに多くなった。
だが、その一方で、インターネットやyouubeで画像や動画といったものが身近になったせいか、何かを想像することは少なくなったのではないかと思う。
見たことがないもの、現実にないものをイメージして想像するという作業をする必要がなくなった。
しかしそれは、自分で何かを作る際に、自分で考えて、イメージして、想像して創造する力が育ちにくくなったことを意味する。
今やググったら、なんでもレシピや作り方、設計図が転がっている時代だ。
自分勝手にイメージして失敗するより先人の轍(わだち)を歩いたほうがよいというのも頷ける話だが、その失敗を以てこうすると失敗するという失敗体験も時には必要なのだ。
つまり要約すると、お前は必殺技を持て。
んで、所かまわずぶっ放してみろ。
もちろん頭の中で。
その想像力は、ゆくゆく創造力に変わるはずだ。
あ、言葉に出すと黒歴史になるかやめた方がいいよ。