生徒・保護者・地域の皆様
お世話になっております。
個別指導Wam城北中曽根校の小島です。
秋も深まり雪が降り出しそうな今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はここ最近無性に本が読みたくなり、毎日のように本屋に通って本を買っています。
読んだ本を思い返すとジャンルはバラバラで、経済・物理・プログラミング・料理・歴史・自己啓発・金属・生命科学・統計・釣り・禅・将棋・経営・鍛冶などなど、色々な分野の本を読んでいました。
この文章を書いている日も、ネットで手当たりしだいに読みたい本を注文したばかりで、もうすぐ30冊の本が家に届こうとしています。
そんなに大量の本を読む時間があるのかと聞かれそうですが、一冊20分もあれば読み終わるので、大して時間はかかりません。
一日に5冊以上読むこともあります。
1冊20分と書くと嘘だと思われるかもしれませんが、本の隅々まで目を通すわけではないので、そのぐらいの時間で読み終わります。
そんな読み方をして意味があるのかという声も聞こえてきそうですが、本を読むときに大事なことは、その本から得たものがあるかどうかだと思います。
時間をかけて本を読破したからといって、何も得るものが無かったとしたらその時間は有意義だったと言えるでしょうか。
逆に、ちょっとだけ本を読んだとしても、一つでも心の琴線に触れるような箇所があったとしたら、その読書は大成功だと思います。
本を有意義に読むためには、その本の要点を探しながら読むことが大切です。
本の筆者が言わんとしていることを読むのです。
そのためには必ずしも時間をかける必要はありません。
これから速読をしつつ本のエッセンスを抽出する方法を紹介します。
なお、この読み方は小説などの物語には当てはめることができません。
内容が最初から続いていくものではなく、新書など、章節によって内容に区切りがつく物におすすめの読み方です。
1.まずタイトルを見て本の中身を推測します
(この本は何について書かれた本か・筆者が伝えたいことは何か・全体の流れはどうなっているか)
2.次は目次に目を通し、全体の構成を確認しながら興味のある箇所を探します
(各章節のタイトルは何か・どういう順番で並んでいるか・途中から読んでも分かる内容か・面白そうなトピックはどこか)
3.目を付けた部分に目を通していきます
この中でいちばん大事なことは、2番の目次を読むことです。
目次で各章節のタイトルを読めば、その章節の大まかな内容が分かります。
そうして気になった部分をピックアップして読んでいきます。
その部分を読んでみて目からウロコが落ちるような思いをしたら、他の気になる部分も読んでいきます。
本文を読んでみてピンとくるものが無かったとしても、他のところをいくつか読んでみます。
それでもピンと来なければ次の本に行きます。
このように、タイトルや目次を参考にして読む箇所を絞って読んでいけば、時間はそれほどかかりません。
また、目次で気になる箇所というものは、概してその本の要点であることが多いと思います。
目次でピックアップしながら読んでいくと、自然と本の大事な部分に目を通せていることが多いです。
結果的に、少ない時間で本が言わんとする事を把握できます。
実際に文章を読むときも、枝葉末節にはこだわらず、ザーッと流すように読んでいきます。
目を通す中で気になる箇所があれば立ち止まってじっくり読みます。
多読・速読をすると限られた時間の中でたくさんの本を読むことができます。
自然と本の内容を推測するようになり、要点はどこかと考えるようにもなるため、読解力も付いてきます。
おすすめの読書方法です。
ここまで多読について書きましたが、本によっては時間をかけて精読することもあります。
興味のある事柄が多い本であったり、分厚い地層のような、一言一句に重い意味や筆者の経験が込められているような本は時間をかけて読みます。
また、学術書や数式の多いものも、一つ一つ確認しながら読み進めるのでかなりの時間がかかります。
精読したいと思えるような本に出会うことはとても幸せなことです。
そのような本を探すためにも多読は欠かせません。