みなさんこんにちは。山崎北校の宮崎です。
今年度から「センター試験」という名称から「大学入学共通テスト」という名称に変更され、内容もこれまでとは少しずつ変わっていきます。それに伴って小中高それぞれの学習指導要領も変わっていきます。
今回はその中でも高校英語から中学英語におりてくる「仮定法」について少し触れてみたいと思います。
現在学習中の学生は勿論、既に高校を卒業している方も少し思い返してみて欲しいのですが仮定法で苦しんだ経験のある人は多いのではないでしょうか。かくいう私も高校生の時はよくわからず形だけ覚えて乗り切りました・・・。
というわけで仮定法とは英語のどのような考え方から成るものなのか簡単に説明していこうと思います。
(仮定法?あぁ、ifを使ってるやつでしょ。と思ったあなたは是非最後まで読んでみてください)
・法
仮定法を理解するためにはまずその他の〇〇法について触れておく必要があるでしょう。
英語で〇〇法というのは
直説法:If it is sunny tomorrow, I will go swimming. →is, will go
仮定法:If I had a lot of money, I would buy a new bike. →had, would buy
命令法:Study English hard. →Study
の3つです。
それぞれの文で特徴がある場所はわかりますか?そう、動詞の使い方ですね。
最初に理解しておいて欲しい重要ポイントは「法」が指す部分は「述語動詞」だということです。
命令法は判別に苦労することはないので省きますが、直説法か仮定法かを見分けるポイントはifのあるなしではなく「述語動詞」にあるのです。
(直説法は中学英語で使っている文のほぼすべてがそれです)
・過去形=過去の出来事??
仮定法を用いた文の大半は過去形や過去完了形が使われているので続けて過去形についても触れていきます。
「現在よりも前の出来事だったら過去形にすればいいんでしょ?」というのがほぼ全ての中学生、そして8割以上の高校生の理解だと思います。例えば、
I studied English last night.
のような文章であれば確かにその通りですが、これまで通り「過去形は過去を表す」ではなく「過去形は現時点から時間的に距離がある、離れている」という風に考えてください。
そして、仮定法における過去形は「時間的に離れている」のではなく「現実世界からかけ離れている」という使い方をしていると考えれば納得できるのではないでしょうか。
上記の仮定法の例文を和訳してみると
If I had a lot of money, I would buy a new bike.
(可能性としてはありそうもないけれど)もしお金がたくさんあれば、新しい自転車を買えるんだけどなあ・・。
といった感じでしょうか。
同じような内容を直説法で書いてみると
If I have a lot of money, I will buy a new bike.
(そのうちお金が用意できそうなので)もしお金がたくさんあれば、新しい自転車を買おうかな。
といった感じになるでしょう。
「自分がもし鳥だったら空を飛べるのになあ」のように確実に起こりえないことであれば仮定法を使うことに抵抗はないと思いますが、「自転車を買う」くらいであれば現実に起こるか起こらないかをどう判断していいかわからないという声が聞こえてきそうです。
ここもポイントの一つで、あくまでも書き手の気持ちが述語動詞に反映されているだけなので、その人が買えそうもないと思えば仮定法で書かれているし、そのうち買えそうだなと思えば直説法で書かれているのです。
読み手である私たちはそういった情報を見落とさないようにするために英語のルールを学んでいけば、より深く英文を読むことができるようになるでしょう。
仮定法を理解するためにはまだまだ説明が足りませんが概要としてはこんな感じになります。
ここまで読んでもらって少しでも英語に興味が湧いた、勉強してみたい!という方がいれば是非とも教室まで足を運んでみてください。(☎0736-63-2155)
本日は以上です。