今でこそ、高校数学を教えたりしますが、
数学には、何度となく壁にぶつかってきました。
最初の壁は、小学5年生のときの割合。
苦手にしている生徒は、多いですね。
公式は覚えましたが、
比べる量と、もとにする量の見分けがつかず、苦労しました。
数学よりは、理科の計算問題をやっていくうちに、
割合の感覚がつかめていったように思います。
次の壁が、中学1年生。
中学ギャップという言葉の通り、
最初からつまずきました。
マイナスの計算が、よく分かっていなかったのです。
やはり、小学校と中学校では、
勉強のレベルが違うのだと、思い知らされました。
そして、最大の壁が高校数学。
高校数学の難易度の高さ、量の多さ、授業スピードの速さに全くついていけず、
出口の見えない不安に駆られました。
高校1年生の夏休みに、
苦手になってしまった数学を何とかしようと、
問題を解こうとするのですが、当然ながら全く歯が立ちません。
解けないので、解説を読みますが、解説を読んでも分からない。
結局、解法を書き写すだけの夏休みだったように思います。
夏休みが明けても、数学は苦手なまま。
高校の数学の授業は、教科書の解説が終わると、
一人一人が、当てられた問題を、黒板の前に出て解くというスタイルで、
それが月曜日から土曜日まで毎日あり、
「今日は、自分に当たりませんように!」と祈る日々でした。
それでも、夏休みに、分からないなりにも、
逃げずに問題に取り組んだ成果が出てきたのか、
高校1年生の冬くらいには、少しずつですが、分かるようになってきました。
こんな私にも、高校数学の神様が、ほんのちょと、微笑んでくれました。
苦手分野を克服するのは、簡単ではありません。
時間も労力も必要とします。
逃げたくなる自分と闘わなくてはなりません。
しかし、諦めずにやっていれば、
いつか勉強の神様が微笑んでくれますよ。
中山校 渡辺