以前、模試の採点をしていたときのことですが、
「す酸カーミン」という解答を目にしました。
これは、「酢酸カーミン」の「酢」という漢字が書けないので、
ひらがなで「す」と書いたのだと思われます。
しかし、正しい読み方は、「さくさんカーミン」です。
残念ながら、間違いとなりました。
理科の模試の採点から、もう一つ。
採点を進めていくと、なんと「3点」と書いてあります。
これは、いったい何でしょう?
正しい解答は、「露点」でした。
「ろてん」と読みます。
「露」という漢字に自信がなく、
ひらがなの「ろ」を書いたのでしょうが、
私には、それが「3」に見えたわけです。
社会や理科の用語を答えるときに、
漢字に自信がなければ、減点を覚悟のうえで、ひらがなで書くしかありませんが、
読み方をきちんと確認しておきましょう。
さて、ちょうど今は、中学校のテスト期間の頃です。
中学3年生の理科のテスト範囲には、
「食物連鎖」やイオンの「塩」が入っているところもあるでしょう。
漢字できちんと書けると思いますが、
ちゃんと読めますか?
そうです。
「しょくもつれんさ」に「えん」ですね。
新潟県の入試では、
用語や名称を、漢字で書きなさい、という指示はないのですが、
他県では「食物連鎖」やイオンの「塩」を、
ひらがなで書くように指示した県もありました。
読み間違えやすい用語を、ついてきたわけです。
ちなみに、新潟県の入試では、去年は「露点」が、今年は「食物連鎖」が、
用語問題として出題されました。
入試では、いろんな角度から、問題が作られています。
まずは、用語をしっかり漢字で書けるようにしなければいけませんが、
きちんと読めるようにもしておきましょう。
中山校 渡辺