重心って何でしょう?
生徒に「三角形の重心はどこ?」と尋ねると、
10人中9人は、「三角形の真ん中!」と、自信満々に答えてくれます。
「じゃぁ、三角形の真ん中って、どこ?」と、さらにつっこむと、
みんな答えに窮してしまいます。
三角形の重心は、分かっているようで、分かっていないようです。
それでは、三角形の重心の解説をします。
まずは、定規を使って、きちんと三角形を書いてみましょう。
次に、三角形のとんがったところと、
そのとんがったところと向かい合っている辺の真ん中を、直線で結びます。
それを2回やってください。
三角形の真ん中あたりで、2本の直線が交わりますね。
そこが、三角形の重心です。
今度は、その三角形を切ってみましょう。
さらに、まっすぐに立てたシャープペンシルなどを準備します。
この三角形の作図が正確なら、重心をシャープペンシルの先端に合わせて、
三角形を水平に置くと、なんと、バランスを保って、静止します。
うまくいったときは、結構感動します。
三角形を書く紙は、折り紙のようなペラペラした紙ではなく、
しっかりとした厚紙などがいいですよ。
さて、三角形で重心を説明しましたが、新潟県にも重心があります。
新潟県の形をした紙が、水平にバランスを保てる点です。
どこにあると思いますか?
新津? 長岡? 湯沢? それとも新潟市??
私は、以前に行ったことがあります。
なんと見附市です。
見附市が、どこら辺にあるのか分からなければ、
地図で調べましょう。
実際に行ってみると、大きな丸いガスタンクがあり、
そこには、「ここは新潟県のどまんなか」と書いてあります。
なかなか笑えますよ。
ちなみに、日本の重心は、国土を基準にしたものや、
領海を含めたものまで、いくつかあるようです。
いろいろと、調べてみるのもいいですね。
中山校 渡辺