こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
中学受験の算数に「流水算」という単元があります。
A町からB町まで往復するのに,行くときは時速3㎞で流れている川をボートでさかのぼって5時間かかりましたが,帰りは同じボートでくだったので,2時間で帰ることができました。A町からB町までの距離を求めなさい。
川を上るときの速さは〈舟の速さ-流れの速さ〉,川を下るときの速さは〈舟の速さ+流れの速さ〉となることを用いて解く,「速さ」の文章題です。
この「流水算」の中には,川をエスカレーターに置き換えた問題もあります。
展望台への上りエスカレーターがあります。これを一定の速さで歩いて上ったら,15秒で展望台に着き,このエスカレーターを上るときと同じ速さで上から下へと歩いていったら,1分かかりました。もし,歩かないでエスカレーターに乗ったら,展望台には何秒で着きますか。
ただ,近年はこういう問題を作るのははばかられるようになってきたようです。
エスカレーターを歩いて上ってはいけない,ということが言われるようになっています。
先ほどの問題では,上りのエスカレーターを歩いて下っているのですから言語道断ですね。
というわけで,最近はエスカレーターに代わって「動く歩道」が用いられるようになりました。
「歌は世につれ……」と言われますが,「入試問題も世につれ」といったところですね。