こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
都立高校の推薦入試は来年1月の26・27日,一般入試(前期)は2月21日です。
コロナ禍に揺れる来春の高校入試は,どういう状況になるのでしょうか。
都内の高校受験生は,約73,500人。前年度より約2,300人減っています。
これを踏まえ,都立高校の募集人員も,前年度比1,220人減の39,250人です。
今回の入試では,受験生がウィルスに感染することを防ぐため,様々な対策が講じられます。
まず,出願手続は,高校には行かず,書類を郵送することになりました。
また,合格発表は,従来通り高校での掲示はしつつ,Webサイトにも掲載します。
いずれも,高校で受験生が密集することを避ける措置でしょう。
入試の当日についても,例年とは違うところが出てきます。
推薦入試では2日かけて行っていた検査を1日にします。
そのため,多くの高校で行われていた集団討論は実施されないことになりました。
そして,一般入試では,試験の間の休憩時間が30分間に延長されます。
おそらくは,お手洗いが混雑するのを避けるためでしょう。
一般入試の出題範囲が削減されることは,かなり早い段階で公表されていました。
これについては私立高校の中にも追随する動きが見られます。
リーマン・ショックの翌春,平成21年度の入試では,都立志向率が上昇しました。
その後,私立高校授業料の実質無償化により,都立志向率は大きく下降していました。
現在,コロナ禍によって景気が悪化している上に,先行きも見通せない状況となっています。
そのため,都立高校を志望する生徒が増えるものと見られます。
ただ,私立高校無償化の対象家庭が拡大されていることを考えると,それリーマン・ショックの時ほどではないかもしれません。
一方で,通学時の感染リスクを心配して,満員電車で通う高校を避ける傾向はあるようです。
自転車で通える高校,あるいは下り電車で通う高校を選ぶ生徒が多くなりそうです。
「なるべくなら近隣の都立高校に進みたい」という意向が強い分,安全志向が強まりそうです。
あえてチャレンジはせず,内申点でお釣りが来るぐらいの高校にする。
そういう傾向がすでに見られます。
コロナ禍というタイミングで高校受験を迎える中学3年生は,例年にはない苦労を強いられています。
個別指導Wam小宮町校は,苦境に立ち向かう高校受験生たちを,全力で支えていきます。