こんにちは。Wam四箇郷校です。10月も下旬に入り、暦の上では、後2週間程で「冬」になります。もう、「冬の準備」を
しないといけないのですね。衣食の衣替えしかりとして、皆さんはそれぞれどの様な「冬支度」をされるでしょうか?さて、
先週、中間テストにかけまして、「かぐや姫」についてのお話を致しました。そちらに重ねて、「星の花が降る頃に」も学習
されたでしょうか?友人と仲違い(なかたがい)した「私」が、仲直り出来たとしても、出来なかったとしても「前向き」に
生きていく決心をするまでの、心模様や葛藤を、植物「銀木犀(ぎんもくせい)」の生態になぞらえた作品です。銀木犀の花
が咲く時期は9月~10月と言う事ですから、正に「旬」の時期ですね。学習する時期が、概ね毎年2学期ですから、意図的と
言うか、暗示的でもありますね。銀木犀は「常緑樹」なので、文字のごとく、1年中葉っぱが緑に茂っている植物です。人に
あてがえれば、「いつまでも変わらず」に姿形を変えずに存在しているという解釈が、銀木犀に対する「私」の解釈に合うか
と思われます。ですが実際、他の植物でもそうですが、「次の一年を生きる為」に、葉っぱを生え変わらせる為、その分、落
ち葉が多くなります。例えば、イチョウや紅葉もそうですね。「切り替える」のでしょうね。「私」自身も、現実を受け止め
て、次のステップへ進む為に、銀木犀の花びらを土の上に還らせたのでしょうね。それは、「私」が夏実を「どうでもよい」
存在として見なした訳では決してなく、また、新しい友達を作ろう、と思った訳でも決してなく、そういう意味で「切り替え
た」訳ではないですね。むしろ、相手の立場に立って、客観的に物事を考えた結果なのではないかと私自身は思います。仲違
いした時は、例えば自分が「傷つけられた」とか「嫌な目に合わされた」等、周りを非難する気持ちが先走ってしまうかもし
れませんが、時間が経って、相手に何故、そういう態度を取られる事になってしまったのだろうとか、果たして逆に自分にも
非は無かったのか等、改めて自分の外側から物事を見つめ直してみると、「どちらだっていい。大丈夫。きっと何とかやって
いける」と言う「私」の言葉の様に、一種の「覚悟」が出来るのかもしれません。恐らく、「希望的観測」ではないでしょう
ね。もし、何らかの奇跡が起きて、自分の事を分かってくれたとしても、また、「まあ、仕方ないよな」ではないですが、分
かってくれなかったとしても、それはどちらも「本当の事」なのだな、と受け入られる器を持つ事は、一種の「人間的」な成
長と考えていいでしょうね。ネガティブな意味ではないですが、物事が悪い方に転がるのは何らかの理由が多分ある、と考え
ておく気概は、相手の立場に立って、外側から自分を見直してみる習慣の元になるであろう、と思ったりします。また、それ
を否定せずに受け入れて、「次はどうしようか」と考える前向きな姿勢と、決して投げやりの意味ではない「何とかなる」と
言う気持ちは、生きていく上で恐らく大切でしょうね。「私」も覚悟を決めなければ、「銀木犀」の秘密基地に籠(こも)っ
たきり、なかなか外に足を踏み出すことは出来なかったでしょうから。改めて「どちらだっていい」と言う気持ちは、これは
推測ですが友達の事は「決して忘れて」いないと言う裏付けでしょうね。「忘れていない」からこそ、「前向き」に「踏み出
そう」としたのだと思いますよ?(笑)出来れば・・・なのですが、本当の友達を自負しているのでしたらば、「間違ってい
る事は間違っている」ときちんと相手に一つでも言えれば、と思います。ダウンタウンの松本人志さんの言葉を拝借します
が、「友達と言う言葉は、相手の欠点を10個言えて初めて使え。相手の欠点を10個言って、それでも酒を飲んでくれたら本
当の友達や」(当然!お酒は二十歳になってからですが・・・)と言う言葉も、ドラマの中ではですが過去には在りまして
(汗)欠点は恐らく相手からすればいわゆる「苦言」の意味合いだとは思いますが・・・(笑)。「友達」と一緒に次の期末
テストも頑張りましょう!さて、四箇郷校の方では、10/29(木)~11/1(日)まで休講期間を頂戴致します。私も、冬の
準備を少しずつして参ろうと思います。朝晩は日々寒いですので、体調にはくれぐれも気を付けて下さい。