こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
石川中学校の1年生は,国語で『竹取物語』を学習しています。
古典には小学校でも触れてはいますが,本格的に学ぶのは初めてのことです。
生徒によると,教科書に掲載されている冒頭部分の暗記テストが行われるそうです。
今は昔,竹取の翁といふ者ありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ,よろづのことに使ひけり。
名をば,さぬきの造となむいひける。
その竹の中に,もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて寄りて見るに,筒の中光りたり。
それを見れば,三寸ばかりなる人,いとうつくしうてゐたり。
古典に慣れていない1年生にとっては,半ば「暗号」のように感じられるかもしれません。
古語や古典文法のせいもありますが,何と言っても厄介なのは「歴史的仮名遣い」です。
「翁といふ者」→「翁という者」
「よろづ」→「よろず」
「造となむ」→「造となん」
「いひける」→「いいける」
「竹なむ」→「竹なん」
「うつくしうて」→「うつくしゅうて」
「ゐたり」→「いたり」
歴史的仮名遣いは,ルールさえ理解できれば機械的に変換できるものです。
とは言え,練習を重ねて慣れていかないと,スムースに直すことはできません。
都立高校の一般入試でも,歴史的仮名遣いに関する問題が,ここ2年続けて出題されています。
中学生のうちに確実に身につけておきたいところです。
これは古典からの引用ではありませんが,読めますか?
てふてふがゑうてゐるかのやうに舞ふ。