教室ブログ

2020.10.10

『論語』というメッセージ

こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。

 

石川中学校の2年生は,国語で『論語』を学習しています。

 

子曰はく,「学びて時に之を習ふ,亦説ばしからずや。

朋有り遠方より来たる,亦楽しからずや。

人知らずして慍みず,亦君子ならずや。」と。

 

こうして書き下し文で表してみても,難しく感じられますね。

これを訓点と送り仮名の付いた漢文で読むとなると余計です。

 

 

中国語は日本語とは語順が異なります。

そこで,レ点や一二点などを打って読む順番を変え,日本語と同じように読めるようにしたわけです。

大昔の日本人の知恵は大したものだと思います。

 

現代の日本人もその知恵を活用しなければなりませんが,中学2年生にとってはなかなか大変です。

 

「レ点が付いていたら読み飛ばし,一つ下の字を読んでから読む。」

 

「『二』が付いていたら読み飛ばし,『一』が付いている字を読んでから『二』の付いた字に戻って読む。」

 

ルールそのものは単純なので,このルールに従って読めるよう,繰り返し練習することです。

 

 

子曰はく,「之を知るを之を知ると為し,知らざるを知らずと為す。

是れ知るなり。」と。

 

これはどういう意味でしょう。

 

教科書には現代語訳も載っています。

 

先生がおっしゃるには,

「知っていることを知っているとし,知らないことを知らないとする。

それが,知っているということなのだ。」と。

 

これを読んでも,何を言っているのか全くわからない,という生徒が多いのではないでしょうか。

 

世間には,よく知らないことなのに知ったかぶりをする人がよくいますね。

つまり「『知らない』ことを『知っている』とする」人です。

この文では,そういう言動を戒めているのです。

 

 

『論語』は,孔子の言行を弟子たちがまとめた書物です。

中国のみならず,東アジアの国々に伝わり,今でも人々の思想や生活に大きな影響を与えています。

それは,このように現代の社会にも通じる教えが記されているからでしょう。

 

この単元の題名は……

「二千五百年前からのメッセージ ―― 孔子の言葉――」

 

言ってみれば,孔子から中学2年生へのお説教ですね。

 

 

 

 

 

 

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