教室ブログ

2020.10.03

真か,偽か? それが問題だ。

こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。

 

高校の数学Ⅰに「集合と命題」という単元があります。

この単元で,「命題の真偽」というものを学習します。

 

 

正三角形は二等辺三角形である。これはか。

 

正三角形は三辺の長さが全て等しい三角形です。

ということは,三辺のうちの二辺だけを見ても長さは等しいので,二等辺三角形でもあります。

したがって,この命題は「真」です。

 

 

では,この命題の「逆」はどうでしょう。

 

二等辺三角形は正三角形である。

 

三辺のうちの二辺の長さが等しいからといって,残りの一辺も等しいとは限りません。

したがって,この命題は「偽」です。

 

 

さらに,この二つ目の命題の「裏」を考えてみましょう。

 

二等辺三角形は正三角形ではない。

 

三辺のうちの二辺の長さが等しい上に,残りの一辺も長さが等しいということはありえますね。

したがって,この命題は「偽」です。

 

 

この単元では,文章で示された内容を論理的に考えていくことが求められます。

そういう意味で,最も「数学」らしい単元だと言えるのではないでしょうか。

 

「サイン・コサイン・タンジェントなんて,何の役に立つ?」などと言う人がいます。

数学という教科は,このように論理的思考を駆使して問題を解いていくことで,筋道立てて考えるための訓練をしているのです。

 

人が社会で生きていくためには,言葉を使い,論理的に考えていくことが不可欠です。

国語や英語と数学(算数)の学習が,その基礎となるのです。

 

 

 

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