教室ブログ

2020.10.02

ゲームとしての「勉強」

大形木戸校です。

 

「勉強の仕方がわかっていないのでは…?」というお声、よく保護者の方からいただきます。

 

だから自習のときなど、学習しているときの子どもの様子をよくよく観察すると、

たしかに改善したほうがいいのに、という点はすぐ見つかります。

 

あんなにゲームは得意でものすごい執着するのに、なぜ学習になると集中が続かないか…(心の声)。

 

こんな状態で「ワークを3回くりかえしやるべし」と指示しても効果はありません。

 

観察してすぐわかる改善のポイントは丸つけの仕方です。

少し大げさに言えば、今のやり方だとやる気がなくなって当たり前だと言えます。

 

子どもは「よしワークやるか!」と始め、解けない問題にぶち当たり、

途中気が散りそうになりつつも何とか開いたページ、その2ページ分を終わらせます

(わからない問題は空欄)。

 

それから解答を開いてマルつけをします。わからなかったところはペンで解答丸写し。

よし!書き終わった。勉強はこれで終わった!

 

いやいやいや…これではできるように準備したとは言えませんね。

 

かといってこの時点で教科書に戻って確認しようにも、どこを確認すればいいのかわかりません。

 

 

そこで。マルつけは短く区切ってやりましょう。

 

今回はゲームに例えながらアドバイスしてみます。

 

まずゲームを初めてするとき、「チュートリアル」(わかりやすい説明映像)を見ますよね。

人によっては見ないでもゲームを進められますが、ざっくり確認する人は多いと思います。

 

それと同じでポイント(それを見ても?なら教科書)を見てこれから解く問題に備えましょう。

 

マルつけで×が多ければゲームオーバーです。

セーブもされない状態(最初からやり直し涙)でのゲームオーバーと心得ましょう。

やる気がなくなってもそれでは仕方ないですね。

 

だから「ここまでやって自分ができているか確認しておこう」といった意味で

数問解いた段階でマルつけをしてみましょう。

 

全部マルだったら、おっちょこちょいな子でも「次も全部正解したい、ミスしたくない」

という意識が強まります。

 

これが、学習時間の継続と集中力アップとして実際の行動に

現れるのです。

 

計算ミスをしがちな子には「宿題はこれだけ出すけどまずはこの3問やったらマルつけしてみて」

と指示します。

 

問題集は、易しいものから難しい問題、という順に並んでいます。

マルつけは、ここまでのレベルまではたどり着いたことを確認し、

そんな自分を承認するためのゲームにおける「セーブ」と考えてください。

 

小さい達成感(ゲームのクリアと同じです)を味わいながらなら、

学習への意欲は続くはずです。

 

(近)

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