大形木戸校です。
「勉強の仕方がわかっていないのでは…?」というお声、よく保護者の方からいただきます。
だから自習のときなど、学習しているときの子どもの様子をよくよく観察すると、
たしかに改善したほうがいいのに、という点はすぐ見つかります。
あんなにゲームは得意でものすごい執着するのに、なぜ学習になると集中が続かないか…(心の声)。
こんな状態で「ワークを3回くりかえしやるべし」と指示しても効果はありません。
観察してすぐわかる改善のポイントは丸つけの仕方です。
少し大げさに言えば、今のやり方だとやる気がなくなって当たり前だと言えます。
子どもは「よしワークやるか!」と始め、解けない問題にぶち当たり、
途中気が散りそうになりつつも何とか開いたページ、その2ページ分を終わらせます
(わからない問題は空欄)。
それから解答を開いてマルつけをします。わからなかったところはペンで解答丸写し。
よし!書き終わった。勉強はこれで終わった!
いやいやいや…これではできるように準備したとは言えませんね。
かといってこの時点で教科書に戻って確認しようにも、どこを確認すればいいのかわかりません。
そこで。マルつけは短く区切ってやりましょう。
今回はゲームに例えながらアドバイスしてみます。
まずゲームを初めてするとき、「チュートリアル」(わかりやすい説明映像)を見ますよね。
人によっては見ないでもゲームを進められますが、ざっくり確認する人は多いと思います。
それと同じでポイント(それを見ても?なら教科書)を見てこれから解く問題に備えましょう。
マルつけで×が多ければゲームオーバーです。
セーブもされない状態(最初からやり直し涙)でのゲームオーバーと心得ましょう。
やる気がなくなってもそれでは仕方ないですね。
だから「ここまでやって自分ができているか確認しておこう」といった意味で
数問解いた段階でマルつけをしてみましょう。
全部マルだったら、おっちょこちょいな子でも「次も全部正解したい、ミスしたくない」
という意識が強まります。
これが、学習時間の継続と集中力アップとして実際の行動に
現れるのです。
計算ミスをしがちな子には「宿題はこれだけ出すけどまずはこの3問やったらマルつけしてみて」
と指示します。
問題集は、易しいものから難しい問題、という順に並んでいます。
マルつけは、ここまでのレベルまではたどり着いたことを確認し、
そんな自分を承認するためのゲームにおける「セーブ」と考えてください。
小さい達成感(ゲームのクリアと同じです)を味わいながらなら、
学習への意欲は続くはずです。
(近)