こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
算数と数学とで,大きく変わることの一つに円周率があります。
御存じの通り,円周率は3.141692……という無限小数です。
そのままでは計算できないので,算数では切り捨てて〈3.14〉に,数学では文字に置き換えて〈π〉(パイ)にして,計算します。
この〈3.14〉というのがくせ者です。小数のかけ算やわり算をしなければならなくなってしまうのです。
例えば,直径9㎝の円の円周の長さを求めるには〈9×3.14=28.26〉となります。
あるいは,この円の面積を求めるには〈9÷2=4.5 4.5×4.5×3.14=63.585〉という計算をしなければなりません。
小数の計算は手間がかかってミスをしやすいので,注意が必要です。
さらに,こんな問題もあります。
半径8㎝の円に直径8㎝の円が内接していて,この内接円を除いた部分の面積を求める,というようなものです。
正攻法で解くと,こうなります。
外側の円の面積が〈8×8×3.14=200.96〉
内側の円の面積が〈8÷2=4 4×4×3.14=50.24〉
したがって,〈200.96-50.24=150.72〉
答えは〈150.72㎠〉
これをもう少し楽に解くには……
〈8×8-4×4=48 48×3.14=150.72〉
こうすると,〈×3.14〉が1回で済みますね。
計算をシンプルにした方が,ミスする可能性が明らかに減るものです。
得点力アップのためには,工夫することも大切ですね。