こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
一昨日,文化庁から「令和元年度『国語に関する世論調査』の結果の概要」が発表されました。
この世論調査では,毎回,興味深い内容が取り扱われています。
まず,国語に対する認識として,こんな質問がされています。
国語が乱れていると思うか?
言葉の乱れを嘆く向きも少なくないと思いますが,国民全体の認識はどうなのでしょう。
結果は……
非常に乱れていると思う 10.5%
ある程度乱れていると思う 55.6%
余り乱れていないと思う 27.8%
全く乱れていないと思う 30.2%
上の2つを合わせた「乱れていると思う」人の割合は66.1%で,約3分の2を占めます。
しかし,平成11年度には85.8%に達していたのが,回を追うごとに減少してきているのです。
ちなみに,50代の人の72.3%が「乱れていると思う」と答えているのに対し,16~19歳の人でそう答えたのは46.4%に過ぎません。
まさにジェネレーションギャップですね。
国語がどのような点で乱れていると思うか?
この問いに対しては,「敬語の使い方」を挙げた人が63.4%,「若者言葉」と答えた人が61.3%でした。
これに続くのが「新語・流行語の多用」(34.3%)と「挨拶言葉」(32.2%)ですから,どうやら場や相手に合わせた言葉遣いができていない,と感じている人が多いようです。
敬語に関する言葉遣いに対する印象も,別項で取り上げています。
多くの人が「気になる」と答えているのは,以下の言い方です。
規則でそうなってございます。
昼食はもういただかれましたか。
お客様がまいられています。
お歩きやすい靴を御用意ください。
こちらで待たれてください。
逆に「気にならない」という人が多かったのは,以下の2つです。
先生は講義がお上手ですね。
就職はもうお決まりになったのですか。
この他,「気になる」と「気にならない」が拮抗していたのが,
誠に申し訳なく,深く反省させていただきます。
ちなみに私は,全て「気になる」のですが。
言葉は時代とともに変わるものだ,という人もいます。
むろんその通りではあります。
それを承知の上で思うのです。
この「気になる」という違和感を失いたくはないと。