教室ブログ

2020.09.16

かけ算・わり算の「意味」

こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。

 

 

小学3年生の算数のテキストに,こんな問題があります。

 

1まい15円の紙があります。この紙を24まい買うと,何円になりますか。

 

求める式は,こうなります。

 

15×24=360

 

 

一方,小学4年生のテキストには,こんな問題が載っています。

 

620円で1本75円のボールペンを買おうと思います。ボールペンは何本買えて,何円あまりますか。

 

こちらは,こんな式になります。

 

620÷75=8あまり20

 

 

では,上の問題ではかけ算を使い,下の問題ではわり算を用いるのは,どうしてでしょうか。

それは,かけ算とわり算がそれぞれ何を意味しているのか,ということから説明できます。

 

まず,かけ算とは何なのでしょう?

かけ算とは,同じ大きさのものがいくつかあったときの,全体の量を求める計算です。

上の問題は,1まい15円(同じ値段)の紙が24まいあったときの,全体の値段を求めるものです。

ですから,15×24というかけ算を使います。

 

では,わり算とは何なのでしょう?

わり算とは,全体を同じ大きさ(~ずつ)に分けたときに,いくつに分けられるのかということを求める計算です。

下の問題は,全部で620円のお金を,ボールペン1本の値段である75円ずつに分けたときに,いくつに分けられるのか(何本買えるのか),ということを求めることになります。

したがって,620÷75というわり算を用いるのですね。

 

まとめると,このようになります。

 

かけ算は「□が△個分ある」(□×△)

 

わり算は「○を▽ずつに分ける」(○÷▽)

 

このことを理解した上で文章題に取り組まないと,かけ算を使うのか,あるいはわり算なのか,わからなくなってしまいます。

もしも文章題で式が立てられないというのであれば,このように原点に戻って確かめてみるのもよいと思います。

 

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