こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
小学3年生の算数のテキストに,こんな問題があります。
1まい15円の紙があります。この紙を24まい買うと,何円になりますか。
求める式は,こうなります。
15×24=360
一方,小学4年生のテキストには,こんな問題が載っています。
620円で1本75円のボールペンを買おうと思います。ボールペンは何本買えて,何円あまりますか。
こちらは,こんな式になります。
620÷75=8あまり20
では,上の問題ではかけ算を使い,下の問題ではわり算を用いるのは,どうしてでしょうか。
それは,かけ算とわり算がそれぞれ何を意味しているのか,ということから説明できます。
まず,かけ算とは何なのでしょう?
かけ算とは,同じ大きさのものがいくつかあったときの,全体の量を求める計算です。
上の問題は,1まい15円(同じ値段)の紙が24まいあったときの,全体の値段を求めるものです。
ですから,15×24というかけ算を使います。
では,わり算とは何なのでしょう?
わり算とは,全体を同じ大きさ(~ずつ)に分けたときに,いくつに分けられるのかということを求める計算です。
下の問題は,全部で620円のお金を,ボールペン1本の値段である75円ずつに分けたときに,いくつに分けられるのか(何本買えるのか),ということを求めることになります。
したがって,620÷75というわり算を用いるのですね。
まとめると,このようになります。
かけ算は「□が△個分ある」(□×△)
わり算は「○を▽ずつに分ける」(○÷▽)
このことを理解した上で文章題に取り組まないと,かけ算を使うのか,あるいはわり算なのか,わからなくなってしまいます。
もしも文章題で式が立てられないというのであれば,このように原点に戻って確かめてみるのもよいと思います。