僕が中学生・高校生だった時に、毎秒感じていたこと。
「英語、わかんねぇ」
これです。
正直、今でも「なんで?」と思うような奇怪なルール(に感じてしまう)が英語には存在する。
ところで、よく「日本語は難しい」などという言説を耳にすることがありますね。
さらに尾ひれがついて「日本語に比べると、英語は簡単だ」なんて言われることも。
それ本当?
というわけで、ちょっとだけ比べてみましょう。
◆助動詞◆
日本語にも英語にも助動詞は存在します。
しかし、学校の英語で習う助動詞と、僕たちが日本語で使っている助動詞とは、名前は一緒だけど、内容は別物なのです。
・日本語の助動詞
「れる・られる」「せる・させる」などがあります。
例えば、「れる・られる」なら、「受け身」「尊敬」「自発」「可能」の意味を動詞や形容詞に付け加えてくれます。
まさに動詞を助ける言葉ですね。
またこれは、付属語といって、単体では意味を持てない言葉の一つです。
受け身→サメに食べられる(自分が食べられる側)
尊敬→校長先生がお菓子を食べられる。
自発→故郷が思い出される(自然と思い出している)
可能→このキノコは食べられる。(食べることができる)
・英語の助動詞
「will」「can」などが助動詞と呼ばれます。
「can」は「できる・してもよい」などの意味を動詞に付け加えてくれる。
まさに動詞を助ける言葉です。
できる→I can play baseball.(私は野球ができる)
してもよい→You can play baseball here.(ここで野球をしてもよい)
なお、英語の助動詞は、もともと意味があった言葉が助動詞の役割になったと言われています。
このように、日本語と英語では、助動詞というものが役割自体は似ているけれど、まったく同じものではありません。
意味を付け加えるといっても、日本語は動詞や形容詞の後ろにつく上に、動詞や形容詞側も形が変わってしまう(活用)のです。
英語の方は、助動詞の後ろに「not」を置くことで否定形にできたり……。
もうルールが全然違うわけですよ。
というか、英語の助動詞は、日本語の補助動詞に相当するので、そもそも同じものですらないのです。
※補助動詞→知っているの「いる」や置いてあるの「ある」など
さて、僕たちのような日本語を使っている人は、助動詞のルールを、「あ、これはこういうルールだからこうしなければならない」と考えていますか?
多分いません。
いるとしたら、その人はおそらく国語の先生でしょう。
普段我々が使っている日本語と、英語とは成り立ちも違えば、文化も違うので、当然、ルールの法則性というか注意点のようなものが違うのです。
だから、日本語を話す人は英語を難しく感じるし、逆に英語を話す人々は日本語が難しいのです。
だから難しいと感じている人は、「どうして難しいのかな」と考えて、「どの部分が難しく感じているのか」を見つけてみましょう。
見つけたら、周りの大人や英語を話せる友達に聞いてみましょう。
その「発見」が君の語学力を強くしてくれるはずです。
……え? 友達がいない?
そういうときは、Google先生に頼りましょう。