こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
明後日の月曜日から,石川中学校では2学期が始まります。
夏休みも,今日と明日とを残すばかりです。
伊東静雄の詩に「夏の終り」という作品があります。
夜來の颱風にひとりはぐれた白い雲が
氣のとほくなるほど澄みに澄んだ
かぐはしい大氣の空をながれてゆく
太陽の燃えかがやく野の景觀に
それがおほきく落す靜かな翳は
……さよなら……さやうなら……
……さよなら……さやうなら……
いちいちさう頷く眼差のやうに
一筋ひかる街道をよこぎり
あざやかな暗緑の水田の面を移り
ちひさく動く行人をおひ越して
しづかにしづかに村落の屋根屋根や
樹上にかげり
……さよなら……さやうなら……
……さよなら……さやうなら……
ずつとこの會釋をつづけながら
やがて優しくわが視野から遠ざかる
夏の終わりには,得も言われぬ切なさを覚えます。
一方,教室では,多くの中学3年生が,受験勉強や,休み明けのテストに向けた勉強に励んでいます。
こちらは切なさよりも焦りを感じているようですが。