こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
「夏を制する者が受験を制する」という言葉通り,今日も小宮町校では受験生たちが懸命に勉強に取り組んでいます。
その中には,小学6年生,つまり中学受験生も含まれています。
中学入試の問題の多くは,小学校の教科書程度の知識や思考では解けません。
だから,塾で特別な訓練をして入試に臨むことになります。
プリンターをもとのねだんの25%引きで買うと,代金は15000円でした。もとのねだんは何円ですか。
原価3000円の品物に3割の利益を見込んで定価をつけましたが,売れなかったので定価の3割引きにして売ったところ,□円の損をしました。
上が教科書の問題,下が入試問題です。
こういった類の問題は売買損益とか損益算などと呼ばれます。
売買損益の難しいところは,示される事がらが多いということです。
価格だけでも3種類あります。
原価(仕入れ値)
定価
売価(売り値)
大小関係は,ふつうは 原価<売価<定価 となります。
定価と売価にはそれぞれ利益(仕入れ値との差額)が含まれています。
利益は金額で示されることもありますが,割合(百分率・歩合)で表されていることも少なくありません。
売価は定価よりも割り引かれています。
この値引き分も割合で示されます。何%引きとか何割引きとかいう言い方は日常生活でもよく使われていますね。
割合を計算する際に注意しなければならないのは「もと」です。
「原価の3割の利益を見込んで……」
「定価の3割引きにして……」
上は「原価の」3割ですが,下は「定価の」3割ですから,もとにしているものが異なります。
したがって,同じ3割でも大きさが違っているのです。
このように,いくつもの要素を整理して式を立て,一つ一つ正確に解いていくというのは,なかなか難しいものです。
ちなみに,上記の入試問題は,以下の計算で求めることができます。
3000ー(3000×1.3)×(1-0.3)=270
答え 270円
こういう厄介な問題に小学生たちが懸命に挑んでいるのです。
個別指導Wam小宮町校は,この小さな挑戦者たちを全力で支えています。