こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
先週の金曜日,文部科学省は「JAPAN e-Portfolio」の運営許可を取り消しました。
この「JAPAN e-Portfolio」は,「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価するためのツールとして大学入試で活用されることが想定されていました。
生徒たちは,3年間の学習・活動の過程や成果をポータルサイトに入力・蓄積しておいて,それを大学入試の際に提出する,という仕組みです。
しかし,今年度,これを利用した大学は34法人にとどまり,運営する団体が「事業運営に必要な資力と安定的な財務状況」を確保できないと,文部科学省は判断したのです。
これにより,多くの高校生がこれまで入力してきた活動記録は,大学入試で活用されないことになってしまいました。
来年度の大学入試をめぐっては,大学入試センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」の内容が問題になり,英語民間試験の利用が中止されたほか,国語と数学に出題される予定だった記述式問題も見送られることになりました。
また,新型コロナウイルス感染症の流行に伴う臨時休校の影響,いわゆる「学習の遅れ」に配慮して,1月16・17日の第1日程と30・31日の第2日程のいずれかを選択して受験することになっています。
高校3年生は,これまでの準備がふいになり,今後の選択に頭を悩ませることになりました。
不運という言葉で片づけることはできません。
私たちは,全力で受験生を支えていかねばなりません。