教室ブログ

2020.07.22

勉強と時間

生徒、保護者、地域の皆様

お世話になっております。

 

個別指導Wam城北中曽根校の小島です。

 

 

6月下旬から7月上旬にかけて、中学校の前期中間テストがありました。

今回のテストでは、合計点数が100点も伸びた子が4名もいました。

 

その子たちの学習の様子を見たり聞いたりしていると、やはり点数を伸ばすには勉強時間が大切だと思います。

 

4名のうちの一人は、塾での授業が終わった後、こちらが何も言わなくても残って勉強をしていました。

 

また他の子は、4月に学校が休校だった時をチャンスと捉え、黙々と勉強をしていました。

結果過去最高の点数を取ることが出来ていたようで、塾で習っていた科目の点数が前回と比べて2倍になったりしていました。

 

 

勉強は時間が何よりも大切。

 

それならば、時間さえ掛ければ塾は必要ないのでしょうか。

塾の授業の役割とは何なのでしょうか。

 

 

テストや入試で点数を取るためには、2つのポイントがあります。

 

それは、日々の学校の授業をしっかりと理解することと、時間をかけてワークなどで繰り返し練習する事です。

授業内容を理解するだけではだめで、実際に手を動かして練習しなければ点数を取れるようにはならないのです。

 

部活で例えるならば、テニスでボールの打ち方を聞いただけでは、狙ったところに飛ばせるようにならないのと一緒です。

練習しなければ体の動かし方が分からず、試合で勝てるようにはなりません。

 

勉強も全く同じで、授業を聞いて理解してもまだ問題は解けるようになりません。

実際に鉛筆を持って解く練習をしなければ、解けるようにはならないのです。

 

 

なぜ勉強でも時間をかけて練習することが必要かと言えば、一つは、学校での授業時間内で問題を解くために必要な事、その細かいことまでをすべて伝えきるのは無理だからです。

 

数学の計算問題であれば、数字や演算の位置を並べ替えただけで全く別の問題が出来上がります。

(〇+□)×△

〇×(□+△)

上の問題は分かっても、数字や並びを少し変えただけの下の問題が分からなくなるというのは、よくあることです。

限られた学校の授業時間の中で全てのパターンの問題を扱うのは無理なので、どうしても生徒が自分でたくさんの問題に触れ、一つ一つ理解を深めていく必要があります。

 

 

勉強していると、分からないところが文字通り山のように出てきます。

例えば、今回の2年生のテストで理科は化学分野でしたが、よくよく考えてみると疑問が満載です。

 

なぜOやNやH原子は分子を作るときに2つくっつくのでしょうか。3つや4つではだめなのでしょうか。

また、原子は原子核の周りを電子が回っている構造をしていますが、なぜ電子は飛んで行ったり原子核にくっついたりしないのでしょうか。

 

などと疑問は尽きません。

 

 

こういったことを(テストに関係ないことも含めて)考えたり解消したりしていると、勉強にはとても時間がかかります。

だから勉強は時間なのです。

 

 

では、その勉強と時間に対して塾の役割は何かということですが、塾は問題を解く中で、学校の授業で分からないところを解消する手助けをします。

つまり、テストで点数を取るポイントのひとつ目、日々の学校の授業をしっかりと理解することを促すのが塾の役割です

 

分からないところを分かるようにするというのは、とても根気が必要で時間のかかる作業です。

調べたり聞いたり、ひたすら考えたりしなければいけません。

その部分を受け持ち、分からないところを分かるようにすることで練習する環境を整えるのが、塾としての一番の役割だと思います。

 

だからこそ、ただ塾に通うだけではだめで、習ったことを下地にして時間をかけて練習を積み重ねなければ、結果はついてこないのです。

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