こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
今年度から,小学校の教科書が改訂されました。また,区市町村ごとの採択教科書も変更されています。
八王子市では,算数が啓林館の「わくわく算数」に,国語が教育出版の「ひろがる言葉 小学国語」に変わりました。
6年生の国語の教科書を開いてみましょう。
最初に掲載されている文学作品は,山村暮鳥の「風景 純銀もざいく」。
「いちめんのなのはな」という言葉が繰り返され,想像力がかきたてられる詩です。
次に載っているのは,杉みき子の「あの坂をのぼれば」。
「やりたくてもやれないことの数々の重荷が積もり積もった」少年は,「自分の足で,海を見てこよう」と思います。
「あの坂をのぼれば,海が見える。」
そう,心に唱えてのぼり続けるのです。
しかし,坂をいくつこえても,海は見えません。
「もう,やめよう」と座りこんだ少年は,頭上を羽ばたく海鳥の姿を見て立ち上がります。
そして,舞い落ちてきたひとひらの羽毛を手にし,再び坂をのぼり始めます。
困難なことに挑み,くじけそうになった時,誰かに勇気と力をもらって,再び挑戦する。
子どもから大人まで,多くの人が共感するに違いありません。
40年くらい前に書かれた作品なのに,今もなお読み継がれる名作です。
巻末の付録には,「6年生で読みたい本」が25冊,紹介されています。
この休校期間を利用して,多くの良書に出合ってほしいと思います。