教室ブログ

2020.05.08

数学で使う文字の意味は?

こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。

 

今,教室に来ている中学2年生が,数学の授業で「文字式の利用」の指導を受けています。

例えば,こんな問題です。

 

「偶数と奇数の和は奇数になる。このわけを説明しなさい。」

 

偶数とは2の倍数のことですね。したがって,偶数を文字式にする時には「2n」と表します。

この時,「n」は自然数を表しています。

そして,奇数は2の倍数より1大きい数なので,「2m+1」と表します。

この「m」も自然数を表します。

したがって,偶数と奇数の和を計算すると,

2n+(2m+1)=2n+2m+1=2(n+m)+1

n+mは自然数同士の和ですから自然数です。したがって,2(n+m)+1は奇数だということになりますね。

 

それにしても,どうして「n」「m」なのでしょう。

もちろん,計算する上で文字の種類は問われません。例えば「f」と「w」でも別に構わないのです。

でも,普通は「n」と「m」が用いられます。

「n」「natural number」,すなわち自然数の頭文字なのです。

そして「m」は……「n」の隣の文字だからです。

 

こんな風に,数学で使う文字にはある種のお約束があります。

面積は「S」,体積は「V」,高さは「h」,半径は「r」,といった具合です。

 

また,図形上の点は「P」と表されます。これは「point」の頭文字です。

では,点が2つあったら,……「Q」と表します。もちろん「P」の隣の文字だからですね。

 

文字の意味なんて,問題を解く上ではどうでもいい話ではあります。

でも,こういったことにも興味を持って調べるなどすれば,「巣ごもり生活」の時間つぶしになるかもしれませんね。

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