こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
今,教室に来ている中学2年生が,数学の授業で「文字式の利用」の指導を受けています。
例えば,こんな問題です。
「偶数と奇数の和は奇数になる。このわけを説明しなさい。」
偶数とは2の倍数のことですね。したがって,偶数を文字式にする時には「2n」と表します。
この時,「n」は自然数を表しています。
そして,奇数は2の倍数より1大きい数なので,「2m+1」と表します。
この「m」も自然数を表します。
したがって,偶数と奇数の和を計算すると,
2n+(2m+1)=2n+2m+1=2(n+m)+1
n+mは自然数同士の和ですから自然数です。したがって,2(n+m)+1は奇数だということになりますね。
それにしても,どうして「n」と「m」なのでしょう。
もちろん,計算する上で文字の種類は問われません。例えば「f」と「w」でも別に構わないのです。
でも,普通は「n」と「m」が用いられます。
「n」は「natural number」,すなわち自然数の頭文字なのです。
そして「m」は……「n」の隣の文字だからです。
こんな風に,数学で使う文字にはある種のお約束があります。
面積は「S」,体積は「V」,高さは「h」,半径は「r」,といった具合です。
また,図形上の点は「P」と表されます。これは「point」の頭文字です。
では,点が2つあったら,……「Q」と表します。もちろん「P」の隣の文字だからですね。
文字の意味なんて,問題を解く上ではどうでもいい話ではあります。
でも,こういったことにも興味を持って調べるなどすれば,「巣ごもり生活」の時間つぶしになるかもしれませんね。