こんにちは。
個別指導Wam城北中曽根校の小島です。
なぜ勉強するのか?(又はしなければいけないのか?)
これには大小様々な答えがあり、
また、人によってその答えに納得がいったりいかなかったりするので、
非常に難しい問題です。
私が思う、勉強した方が良い理由の一つに、
「日々の生活が豊かになるから」というものがあります。
かなり漠然とした理由ですが、一つ例を出してみましょう。
中学2年の理科で習う、気象の知識を使います。
上の画像は、気象庁のホームページに載っていた、4月22日・午前3時の天気図です。
出典:気象庁ホームページ (https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickdaily.html?show=20200422)
この図を見ると、日本列島の真ん中から北東にかけて低気圧に覆われています。
また、北海道の北西にも強い低気圧があります。
低気圧があると上昇気流が生まれ、天気が悪くなりやすいのでした。
また、低気圧に伴った前線の形を見ると、日本列島の南に、東西を横切る形で寒冷前線と停滞前線が見えます。
この前線の記号から、前線を境目にして、寒気が北・暖気が南にあることが分かります。
つまり、今日本列島は寒気に覆われていることが分かります。
最近天気が不安定で寒い日が続くのは、日本列島を覆う低気圧と寒気が原因のようです。
次に、図の西側、中国大陸のあたりに注目してみましょう。
高気圧が2つあることが分かります。
高気圧があると下降気流が生まれ、天気が良くなりやすいのでした。
さて、日本列島の天気は、基本的に西から東へと変わっていきます。
これは、日本の上空を偏西風が西から東へと吹いているためです。
(これは社会でも習います)
なので、この天気図からこれからの気候を予想してみると、
日本の北東にある低気圧がさらに北東へと進み、
大陸側の高気圧が前線に沿って北東へ移動し、日本の上空に張り出すのではないでしょうか。
高気圧が張り出すことに伴い、これから日本列島の天気は良くなり、気温も上昇すると考えられます。
(はずれたらごめんなさい)
以上が天気図からの天気予想です。
中学生で習う範囲の知識からでも、これだけのことが理解・予想できます。
勉強して様々な知識や考え方を身に付け、それらを組み合わせて考えることで、
日常で起きる物事の背景を知ることが出来るようになります。
今回は天気図から、最近天気が良くない理由を考えたり、天気の予測を行ったりしました。
天気予報を見てこれから天気が良くなる予報だったならば、その裏付けが自分の中でできたことになります。
逆に、もしも天気が一向に良くなる気配がないのなら、予想を立てた方法のどこかが間違っているか、
正確に予想するためにはより深い知識が必要だったのかもしれず、より深いを考えるきっかけに
こうして色々な考えを巡らせ、知識を得て、理解を深めていくことで、
より世の中の仕組みを知ることができるようになります。
仕組みを理解すれば安心が生まれますし、
理解していく過程が自分自身の成長にもつながります。
これが、日々の生活が豊かになるということの意味です。
学校に通って勉強するということは、世の中の仕組みを理解するための材料を集めるということです。
今しっかり勉強しておけば、将来より豊かな生活を送れるようになります。