こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
小学校の算数で最もつまづきやすい単元が,「割合」と「速さ」です。
(この他,「分数」と「単位量あたりの大きさ」も難関です。)
この2つには共通点があります。
何を求めるのかによって「式」が3通り出てくることです。
「割合」の場合,出てくる要素は「もとにする量」「比べられる量」「割合」の3つです。
求めるものによって,3つの式ができます。
① もとにする量×割合=比べられる量
② 比べられる量÷割合=もとにする量
③ 比べられる量÷もとにする量=割合
「速さ」の場合は,「道のり」「時間」「速さ」の3つです。
① 速さ×時間=道のり
② 道のり÷速さ=時間
③ 道のり÷時間=速さ
どちらも要素は3つですから,求めるもの以外の2つを掛けるか割るかすればよいのですが,掛けるのか割るのか,割るならどちらをどちらで割るのか,というところで迷ってしまいます。
もちろん,それぞれ3つの式を全部正確に覚えれば済むのですが,それはなかなか大変です。
そこで,お勧めするのは,どちらも①の式だけを覚えることです。
割り算と違って,掛け算は順番を気にする必要がありません。
「『もとにする量』と『割合』を掛ける」
「『速さ』と『時間』を掛ける」
これだけ覚えればよいのです。
そして,□を使った式に表し,□を求めます。
例えば,こんな具合です。
問い 自動車が時速48㎞で240㎞走ると,何時間かかりますか?
式 48×□=240
240÷48=5
答え 5時間
□を使った式さえ立ててしまえば,あとはその式を計算(逆算)するだけです。覚えることを最小限に抑えることができます。(むろん,逆算ができることが前提ですが。)
そして,この考え方が,中学の数学で学習する「方程式」につながっていきます。
算数・数学は,シンプルに考えた方が間違えにくくなると思います。
自分のやりやすい方法を見つけ出すことが大切です。