こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
昨日の毎日新聞の夕刊に,元国連事務次長の明石康氏のインタビューが掲載されていました。
国際舞台で活躍してきた方の言葉には,やはり説得力があります。
大学入学共通テストに民間試験を導入しようとしていたことについて,このように語っています。
コミュニケーション能力の向上が狙いの一つだったようですが,それが目的化することには賛同できません。国際社会で渡り合うには,その人の信念や教養に裏打ちされた話の中身が重要だからです。「どう話すか」より「何を話すか」なので,高校生くらいまではその基礎を磨く時期ではないでしょうか。
秋田県出身で旧制の山形高校出身の明石氏は,大学進学後,英語で進められる授業に苦労したそうです。
しかし,高校時代に英文解釈や英作文,英文法をしっかり学んできたことが生かされて目覚ましい進歩を遂げ,1年後には8割方授業を理解できるようになっていたと言います。
明石氏はこう述べています。
地方出身というハンディキャップがあっても,きちんとした基礎があれば,会話は後から身につきます。
中学生や高校生の時に,文法を中心に基礎をしっかりと築いておくことが,やはり重要なのですね。
そして,教養を身につけ,信念を持つことで,真の国際人になれるのです。