こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
2021年度入試から実施されることになっている「大学入学共通テスト」が,今,大きく揺らいでいます。
英語については,「読む・書く・聞く・話す」の4技能を計測するために,民間の検定試験を利用する方針でしたが,費用や会場の問題があって公平性を欠くという批判を受け,事実上,撤回されました。
そして,ここへ来て,国語と数学で導入されることになっている記述式の問題についても,延期を求める声が高まっています。
記述式の問題は採点基準があいまいなので,自己採点とのギャップが生じることが懸念されています。しかも,大量の答案を短期間で採点しなければならないので,学生アルバイトを使うことが予想され,それがまた不信感を高めているのです。
私自身も,かつて勤めていた大手進学塾で模試などの作問や採点もしていたので,記述式の問題の採点の難しさは実感しています。
解答に幅が生じるような設問にすると,どうしても採点者によって基準がぶれが生じます。かと言って,採点にぶれが出ないような設問にしてしまうと,記述式にする意味がなくなってしまいます。
いずれにせよ,高校2年生にとっては,一刻も早く方針を明確にしてほしいところです。
大人たちの拙速な議論のつけが子どもたちに回されるのは,あまりにも理不尽な話です。