教室ブログ

2019.10.18

「盆土産」より

こんにちは。Wam西浜校です。先日3連休中の満月、ご覧になりましたでしょうか?私も夜の12時頃に見たのですが、やは

 

り何度見ても綺麗だな、と思いました。元よりですが、快晴だと格別ですが、少し曇り気味だったのが残念でした。また、今

 

週に入り、ぐっと気温が下がっております。体調は如何でしょうか?さて、中間テスト期間真っ最中の学校、多いですね。お

 

昼前、高校生の帰路に時々遇(あ)います。今回は国語に関してですが、中学2年生の生徒さんは「盆土産」と言う小説が今

 

回のテスト範囲になっている方は多いでしょうか?東京へ出稼ぎに出ていた父親が、お盆休みを利用し、冷凍の「エビフラ

 

イ」を「盆土産」として故郷へ持ち帰って来る出来事を軸として、ホームドラマの様なお話が展開していきます。私自身、こ

 

こ数年前にこのお話を知りました。でも、現在の教科書に30年以上前から掲載されていたと言うので、世代を超えて知って

 

いる方も多いかとは思います。読んでみると、現在にも・昔にも当てはまる「普遍的」な要素が詰まっている、恐らくそう

 

言った作品が長きに渡って残っている、と思います。「エビフライの存在を知らない家族」これは「今」からすると、確かに

 

時代の「ズレ」があるかと思います。調べてみたのですが、エビフライが冷凍食品になったのは、前回の東京オリンピックよ

 

りも数年前だそうです。逆に「ズレ」が無く、どのような時代にも当てはまるな、と思ったのが、「そばの出汁を煮干しで取

 

る」、「お盆のお墓参り」、「子を思う親の心」と言った物等が挙がって来ます。「普遍的」な環境の中に放り込まれた一つ

 

の「ズレ」にコミカルチックに翻弄される家族のやり取りが、読んでいて大変趣深く感じました。当時からすると、目新しい

 

物を普通の物として取り込んでいく様だと思います。初めて食べる「エビフライ」への期待と、その美味しさを噛み締める家

 

族のやり取りと心の推移は、何とも「家族」と言う感じがします。ラストシーンでの息子と父親の「正月までの別れ」は、恐

 

らく、お互い涙をごまかそうとする行為が印象的です。息子はどうして、見送りのバス停留所に着く直前、「とっさ」に「冬

 

なら、ドライアイスもいらねべな。」と言ったのか?何故、父親は息子の頭を「わしづかみ」にして「揺さぶった」のか?

 

(どうでも良ければ、ふんだんに触れようと思うであろうか?)問題で出るかもしれませんね(笑)。でもこれも、もしかし

 

たら「普遍的」である事だと思うので、解ける筈だと思います。寒くなっているので、体調に気を付けて下さい、と言う所な

 

のですが、家族の体調にも・・・と思います。テストが現在の方も、これからの方も、改めまして、体調に気を付けて下さ

 

い。

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