こんにちは。 青戸校の長谷川です。
いよいよ、「海馬」についてです。
まずは復習。脳の仕組みです。
海馬の位置は分かりましたね。
ところで、何かで読んだのですがロンドンのタクシー運転手の脳を調べたところ、「海馬」が異常に厚いことが
わかったそうです。ロンドン、一度は行ってみたいですね。そのロンドンで、タクシー運転手になるのは、世界
で難しいと言われています。なぜなら、ロンドンのタクシー運転手はロンドンの全ての道を暗記していければな
らないからだそうです。日本だとだいたい分かればいいみたいなところがありますが、ロンドンのタクシー運転
手はどんな細かい道でも覚えていなければならないそうです。
そのようなことからも、「海馬」が記憶にとってとても重要な場所だという事がわかります。
では、「海馬」はどのような働きをするのでしょうか。
もともと脳は覚えることよりも忘れることのほうが得意です。経験的にも分かると思います。
「一晩たったら忘れちゃった!」よく聞く言葉です。私などは5分前のことでも忘れてしまうことがあります。
それはなぜか。ここで登場するのが「海馬」です。
じつは、脳は生命にかかわることしか覚えようとしないのです。では、何が生命にかかわり、何がそうでないのか、
それを選択しているのが「海馬」なのです。「社会の歴史が覚えられない」「英単語が覚えられない」という話を
聞きますが、社会の歴史が生命にかかわりますか? 英単語はどうですか? そう生命にはまったく関係ありませ
ん。英単語を覚えていなくても死にません。だから、暗記が苦手という人もそれが当たり前だと思ってください。
したがって、物事を覚えようと思ったら【海馬」をだまして、「これは命にかかわるんだ」と思わせるしかないの
です。
少し話が長くなりましたね。どうやって「海馬」をだませばよいのかそれはまた次回。
身体には十分気をつけながら、有意義な毎日を過ごしてほしいと思います。