こんばんは!個別指導Wam 寺戸校の亀谷です。
英検が10月6日、漢検が10月26日に実施されます。
今回申し込まなかった人には、是非次回チャレンジしてほしいと思います。
さて、お子さんが自信を持っていなくて、何をするにも尻込みしてしまうとき、
どんな声かけをしますか?
たとえば、
・志望校を決めるとき
・英検・漢検・数検
・野球やサッカーなどの試合
・ピアノやダンスなどの発表会
などです。
いろんな声かけをして、励ましたりすると思いますが、「自信を持って!」 という
声かけをしたことがありますか?
この言葉、逆に自信をなくさせてしまうのではないでしょうか。
■「自信を持って!」という言葉の恐ろしい効果
人は、力まずに楽しんでいる時や没頭している時に、一番の能力を発揮します。
緊張したり、うまくやらないと!と力んだりすると、かえって失敗してしまう、そんな経験
ありますよね?
「自信を持って」という言葉の裏には、
「あなたは今自信がないんでしょう?自信を持てばうまくいくのよ」
という意味合いがこめられています。
そういった意味を無意識に受け取ったお子さんは、
「今のままじゃダメなんだ。自信を持たないといけないんだ」
と思って、 力んでしまいます。
さらに、今まで一度もうまくいったことがないものに対して、どうやって 自信を持つことが
できるのか、全くわかりません。
「どうやったら自信を持てるんだろう?」
答えのない問いに、頭はどんどん混乱し、余計に自信がなくなってしまうのです。
■そもそも、「自信」は必要か?
自信のある人とない人だったら、自信のある人の方が、なんでもそつなくこなしそうですね。
でも、僕が今までお会いしてきたトップセールスマンや、社長さん、個人事業主さんたちは
共通して、 うまくいっている人ほど「謙虚」でした。
みなさん過去に大失敗をなさっていて、「自分は何をやってもうまくいく」なんて自信を
持たれているわけではありません。
ちょっとした管理ミスによるトラブル・勉強不足・気の緩みで、大損害を被りかねない。
だからいつも、「何か手落ちはないか」と慎重になっています。
自信があるどころか、逆に自信がない状態に近いのではないでしょうか。
一方で、誰もしたことがない新しいことにチャレンジする勇気も持ち合わせています。
お子さんもそんな勇気を持ってくれたら、嬉しくありませんか?
自信がなくても勇気はある、というのは、どんな状態なのでしょうか。
それは、失敗をプラスに変えていくことができる知恵を持った状態です。
うまくいっている人たちは、
「大きな挫折を味わったけど、あの時に一番大切なことを学んだ」
と、みなさん同じようなことをおっしゃいます。
だから、次に何か失敗したとしても、それは必ず自分のため・会社のため・家族のためになる。
それがわかっているから、勇気を持って新しいことにチャレンジできるのです。
では、その「失敗から学ぶ」という経験すらしていないお子さんに、どうやって勇気を
持たせるかですが、 あなたならどんな声かけをしますか?
■チャレンジさせる魔法の言葉
うまくいくことを望むと、力んでしまいます。
それは励ます側の気持ちとしても同じことです。
大人が、子どもに成功してほしいと望むと、
「自信を持って!」 「頑張れ!」 「あなたならできるわよ!」
とムキになってきますが、その力みはお子さんにダイレクトに伝わってしまいます。
失敗を恐れるお子さんは、嫌な気持ちを拭えないまま、しぶしぶ参加することになります…。
ということは、大人の方が力むのをやめればいいのです。
うまくいってもいかなくても、どちらでもいい。参加することに意義がある。
失敗したらしたで、それも貴重な経験。
という気持ちでいれば、自然な言葉が出てくるはずです。
「楽しんでおいで」 「こんな貴重なチャンス、滅多にないよ」
「勝つにこしたことはないけど、負けたっていい。逃げるのは負けるのよりよくないことだよ。」
「やってみてダメだと思ったら、もうやらなくていい。一度は やってみなよ。」
勉強・発表会・遊びなどで、適切な言葉は全然違いますが、
失敗を貴重な経験ととらえる、その考え方を、常に教えてあげたいものです。
そうすれば、尻込みすることはなくなっていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。