こんにちは、出口校 西川です。
今日は 出口校で特に力を入れている国語についてのお話を書こうかと思います。
国語に関するご相談で最も多いのが、
「うちの子は読解力がなくて困っています」
というお話です。
国語に関するお悩みといえば、ほとんど他にはないかもしれません。
そして、「読解力がない」と言われる方のほとんどが
「普段から本を読まない事が原因だと思うんです。」
と言われます。
先のご意見を裏返すならば、
「読書をすれば読解力は上がる」という事になります。
これは果たして本当でしょうか。
塾で出会う生徒の中には、不思議な事に「(特定の)本は良く読むが、国語の読解文は全く読めない」
という子もいます。
こういう子を見ると、「読書」が「読解力向上」の特効薬とも言えない気がします。
そこで、「読解力」という漠然とした能力を疑う前に確認して頂きたい事があります。
それが、
お子さんの「語彙の量」です。語彙力と言っても良いです。
私が接した子の中で、「語彙が不足している」ために全く文章の意味が分からないという子は非常に多いのです。
更に難しいことは、
「語彙が少ない子は、自分の語彙が少ない事に気づいていない」という場合が多いのです。
結果として、
「自分は読解力(読むセンス)がない」と思い込んでしまっています。
「もしお子さんに読解力がなくて困っているならば、それはセンスが足りない
のではなく知識が足りないだけ」だと言うことです。
センスを磨くことは非常に大変な事です。
高度な技術と時間がかかるかもしれません。
しかし、知識がないだけなら簡単です。
なぜなら、知識は増やせば良いだけだからです。
「言葉を知らない」のなら「言葉の知識」を増やせば良い。
たったそれだけの事です。
国語の読解力というと、なんとなく音楽や運動のようなセンスに
近い感覚を持つ方が多い気がしています。
そして、その原因を「読書習慣がなかったからセンスが育たなかった」
という過去の体験にもとめる傾向を強く感じます。
中3の時点で「センスが育っていない」と判断されたのでは、
なかなか挽回のチャンスはないかもしれません。
しかし、「知識が足りない」という事であれば、
大いに挽回も可能なんです。
必要な事は「センス」ではなく「知識」です。
お子さんは「ことば」の知識を持っていますか?
いつも最後までお読み頂いきありがとうございます。
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