こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。
今日から6月。
雲に覆われた白い空からは,それでも薄い日が差しています。
午後1時半現在の気温は25℃。6月らしい蒸し暑さを感じさせる日です。
JR八高線の小宮駅から個別指導Wam小宮町校までは歩いて5分ほどの道のりですが,急な上り坂とあって,こんな天気の日に歩いていると存外に息が上がってきます。
そんな折,鼻につく独特な香りにはっとさせられます。
栗の花の香りです。
好き嫌いの分かれる香りではありますが,初夏の風物には違いありません。
見た目も花らしい姿ではなく,だからこそ強い香りを放つのではないかとさえ思えます。
秋には甘い実を落とすものの,その実はいがに覆われ,うかつに拾えば痛い思いをします。
花も実も,摩訶不思議な栗の木です。
栗という字は西の木と書き,西方浄土に縁の深いものだとも言われ,行基菩薩は杖にも柱にも栗の木を用いたと言われます。
松尾芭蕉は『奥の細道』でこの話を前詞として,このような句を残しています。
世の人の見付けぬ花や軒の栗