教室ブログ

2019.04.10

フェルマーの最終定理について①

こんにちは。個別指導Wam曽野木校の小島です。

 

今日は雨が降り続いています。

子どものころは、雨が降ると外出するのが億劫で、雨は好きではありませんでしたが、

大人になってみると、家の中で雨音を聞きながらぼーっとするのは中々風情があり、

雨の日には雨の日の楽しみがあるなあ、と思うようになりました。

 

さて、みなさんフェルマーの最終定理というものをご存知でしょうか。

名前からして難しそうで、フェルマーって何、定理って何、何で最終なの、と言いたくなりますが、

この中身自体はそれほど難しくなく、中学1年生の知識があれば理解できます。

 

フェルマーの最終定理とは、

「nが3以上のとき、

を満たす整数x,y,zは存在しない」

というものです。

 

これの意味を考えてみましょう。

x,y,zは整数なので、…-2,-1,0,1,2…などのどれかが当てはまります。

-1でも、9でも、-101でも120054でも構いません。

整数なので、分数や少数は入りません。

 

x,y,zの右上にくっついているnは自然数を表しています。

3以上なので、3,4,5,6,7…のどれでもnに当てはまります。

 

nが数字の右上にくっついていると、その数をn回掛け算してくださいという意味になります。

例えば、3の右上に2がくっついていたら、3の2乗で3×3=9となります。

また、5の右上に3がくっついていたら、5×5×5=125となります。

上の式にあるxのn乗は、xをn回掛け算してねという意味になります。

 

 

さて、例えばn=3のとき、上の式は、”xを3回掛けたものと、yを3回掛けたものを足し合わせたら、zを3回掛けたものと等しくなる”という意味になります。

 

てきとうに、x=1,y=3としてみましょう。

1の3乗は、1を3回掛けるので1になりますし、3の3乗は27です。

これを足し合わせると、1+27=28になります。

 

右辺のzの3乗ですが、3乗して28になる整数を考えてみると、

2の3乗は8ですし、3の3乗は27、4の3乗は64なので、どうやらzにあてはまる整数はなさそうです。

 

このように、x,y,zに色々な数を当てはめていったとき、上の式をうまく満たす整数x,y,zはないというのが、

フェルマーの最終定理の主張なのです。

 

今回は、フェルマーの最終定理がどのようなものかというのを説明しました。

次回は、フェルマーの最終定理の歴史や背景について書いていこうと思います。

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