こんにちは!
和歌山駅前校の小中部の川口です。
小学生も中学生もようやく、“夏休みボケ”が抜けてきたように感じます。
また、暑さも和らぎ、体力的には少し余裕が出てきていると思います。
そのようななか、受験を5カ月後に控える中学3年生は上記の様子以外にも’’不安や焦り”の様子も
見受けられるようになってきました。
各教科やらなければならないことがたくさんあるはずなのに、混乱して『なにをしていいか分からない』という
状況になっているように思います。
そういった生徒にはまず、『わからないところがどこなのかわかるようになることから始めよう』と伝えています。
各教科、単元名や項目をリストアップし、1項目勉強するのに1日かかるとしたら、あとどれくらいの時間を要するのか。
そうすると案外、時間が足りないことに気づくはずです。
そこで初めて”漠然”とした焦りから、”時間的(具体的)”な焦りへと変わります。
その焦りこそが、長時間の携帯電話やテレビで親から注意されるとどうしてもイラっとしてしまいがちなとき、
注意される前に自分に気づかせ奮い立たたせてくれる薬の一つになり得ると思います。
もう一つ大事なことは、前述にも関連しますが、視覚化することです。
リストアップするだけでなく、項目が終わったら、チェックをして視覚的にわかるようにすることです。これは定期考査にも小学生の夏休みの宿題にも活用できることですが、例えば【P21~P52】と書いてあるとします。その場合は1ページずつ【21 22 23 24・・・49 50 51 52】と書き出し、そしてページが終わるたびにチェックしていきます。
これをすることで、”あとどれくらいか”だけでなく、”どれだけしたか”もわかります。
特に受験生は定期テストや実力テストの点数や順位で一喜一憂してしまいがちです。
頑張ってると思っても結果が悪いと頑張れなくなります。達成感や頑張っている実感がなかなか感じられません。
そこで日々の”どれだけしたか”というほんの小さな達成感の積み重ねが、その子が頑張る起爆剤になっていきます。
受験の日に受験生を支えるのは学校の先生でも塾の先生でもありません。
受験生を支える唯一のものが、それまでこんなに頑張ってきたんだという”自信(達成感)”です。
自己満足と紙一重ですが、受験で緊張した中でも力をしっかり発揮するための大きな要素のように感じます。
『受験は自分との闘いだ』とはよく聞いたものです。この言葉を聞いて、”敵”は自分という印象を持ちますが、
同時に、一緒に闘ってくれる唯一の心強い”味方”が(いままでの)自分であることもわかっておかなくてはなりません。
長々と書いてきましたが、一言で言いますと、
『みなさん、季節の変わり目ですが風邪をひかずにがんばりましょう』ということです。
以上です。