教室ブログ
こんにちは、出口校の西川です。
努力は報われる？
よく聞くお話があります。
「努力は必ず報われる！」
「いや、努力したって報われないこともある！」
どちらが正しいのでしょうか。
正直、この議論に関してはどうも「噛み合っていない」と私は感じています。
では、なぜ噛み合わないのか？という疑問が次に出ます。
おそらく、ここに「努力の方向」という考え方が抜けているのではないでしょうか。
努力の方向が合っていれば、かなり確実に報われる
努力の方向が合っていなければ、まったく報われない
これが私の考えです。
「方向」を考える
勉強のケースにおとして考えていきます。
例えば、
「英語の成績を上げたい」とします。
そのために、「塾での英単語テストで毎回、満点をとる」を努力します。
ここまでは良いですよね？問題なし。
方向がねじれるのは、この後です。
実際に塾で単語テストをします。４０点満点の３５点でした。
私が指摘します。
「きっちり満点とれるように頑張ろうぜ！」
「分かってますよぉ！でも、今日のために全部２０回ずつ書いてきたんですよ！！」
これ。
ここで努力の方法がずれてます。
何を何回書いたかは問題ではないですよね。満点を取ることが大切なんです。
「結果が全てなんだぁ！」と言っているのではありません。
正直、「全部を２０回」も書く必要あるのかなぁと思います。
簡単なものは、見て覚えて書けるなら、練習はいらないです。
むしろ、書けない単語を何回も書いた方が良い。
この場合、「単語の書き取り」が目的になってしまって、どれだけたくさん書くのかが、努力の方向になっているんです。
こういう事は本当に良くあります。
「単語を覚える時にはまずテスト」
これが私のおすすめです。
だって、いきなり書ける単語だってありますから。練習いらないです。
しかし、多くの子は
「いや、とりあえず一通り練習してから」
なんて言います。
「練習はしたけど、テストは一度もしなかった」なんて子も少なくないはずです。
これでは、方向が間違っていますね。
その先に目的地はあるの？
数学で学校のワークをやるとします。
特に試験前は提出課題がありますよね。
この時にも「終わらせる事」が目的になり、努力の方向がずれてしまう事があります。
本来ならば「できる問題を１つでも増やす」という方向に努力をすべきです。
例えば、
ある問題が解けなかったけど、解答を見たら納得した場合。
「あ、なるほど。そうやればよかったのか！」
と理解します。
そして、次の問題へ・・・
いやいや！待って！！
なぜ、そこで「自力で解いてみる」をやらないのだ！
「できる問題」というのは、自力で何も見ずに解ける問題という意味です。
納得したあとに、それが出来ることを確認しなければ何の意味もありません。
もし、やってみて「あれ？解けない」となれば、少し見直せば、すぐに解けるようになります。
理解はしていますから。
これって、すごく「おいしいところ」なんです。あと一手間加えれば「自分のもの」にできるものですから。
この「おいしいところ」を放っておいて次に行くなんて完全に方向違いです。
ちなみに、この「方向性」を強く意識している子の中には。
できそうな問題は自力でできるまでくり返す。
あまりの難問は、少し考えて答え写して終わり。（試験で出ても、どうせ解かないし）
と、ここまで割り切りの良い子もいます。
あ、決しておすすめしているわけではありません。
ただ、努力の方向を意識した場合と、しない場合では、同じ時間で勉強しても結果が大きく変わるはずです。
なぜならそれは、
報われる努力と報われない努力
の違いですから。
努力の方向がズレることは、決して悪いことではありません。
誰にでも起こりうる事実なんです。
だからこそ、隣で見守りながら「それズレてるよ」と指摘してあげる大人が大切なのだと思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
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