教室ブログ

2018.10.18

和歌を描く

こんにちは。個別指導Wam 小宮町校です。

 

石川中学校の3年生は,今,学校の国語の授業で和歌を学習しています。

教科書には,万葉集・古今和歌集・新古今和歌集の15首が掲載されていますが,その中の1首を選んで感想を書き,さらに絵を描く,という課題に取り組んでいる生徒がいました。

イメージを膨らませるためなのでしょうが,絵を描くのは苦手という人もいるのではないでしょうか。

 

 

春過ぎて夏来たるらし白たへの衣干したり天の香具山

 

田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける

 

これらの歌は絵に描きやすそうですが,感想があまり思い浮かばないかもしれませんね。

 

 

人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににおひける

 

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

 

これらは実体験と重ねて感想が書けそうですが,絵はどうでしょうか。梅の花は描けたとしても,「人はいさ心も知らず」とか「風の音にぞおどろかれぬる」を絵で表すのは難しそうです。

 

 

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを

 

これならどうでしょう。夢にまで見る恋心は中学生でも共感できそうですし,布団で寝ている姿と夢でデートする様子なら,描けそうな気がしますね。

 

 

こういった課題を通して,中学生が古典に少しでも興味を持ってくれるといいですね。

 

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