こんにちは。個別指導Wam 小宮町校です。
石川中学校の3年生は,今,学校の国語の授業で和歌を学習しています。
教科書には,万葉集・古今和歌集・新古今和歌集の15首が掲載されていますが,その中の1首を選んで感想を書き,さらに絵を描く,という課題に取り組んでいる生徒がいました。
イメージを膨らませるためなのでしょうが,絵を描くのは苦手という人もいるのではないでしょうか。
春過ぎて夏来たるらし白たへの衣干したり天の香具山
田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける
これらの歌は絵に描きやすそうですが,感想があまり思い浮かばないかもしれませんね。
人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににおひける
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
これらは実体験と重ねて感想が書けそうですが,絵はどうでしょうか。梅の花は描けたとしても,「人はいさ心も知らず」とか「風の音にぞおどろかれぬる」を絵で表すのは難しそうです。
思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
これならどうでしょう。夢にまで見る恋心は中学生でも共感できそうですし,布団で寝ている姿と夢でデートする様子なら,描けそうな気がしますね。
こういった課題を通して,中学生が古典に少しでも興味を持ってくれるといいですね。