教室ブログ

2018.07.15

石垣りん

暑い毎日が続いていますが、

この季節になると、この詩が思い浮かびます。

 

「崖」

戦争の終り、

サイパン島の崖の上から

次々に身を投げた女たち。

美徳やら義理やら体裁やら

何やら。

火だの男だのに追いつめられて。

とばなければならないからとびこんだ。

ゆき場のないゆき場所。

(崖はいつも女をまっさかさまにする)

それがねえ

まだ一人も海にとどかないのだ。

十五年もたつというのに

どうしたんだろう。

あの、

女。

 

 

一年前、私のリスペクトする斉藤れいなさんも、

石垣りん好きと知りました。

 

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